セイロンホシガメ」カテゴリーアーカイブ

マイクロチップ

先日、マイクロチップの挿入をお願いしてきました。

ホシガメとモエギハコガメ、計10頭です。

なんとなく先延ばしにしていたのですが、登録していないことで繁殖にも消極的になってしまい、今年は交尾すらさせていませんでした。
もちろん、飼育するだけなら現状のままでも良いのでしょうが、繁殖や非常時のことを思うと登録票が欲しくなってしまいます。


ちなみに、これはセイロンホシガメの若個体たち

いわゆるインドホシガメ的な感覚では全てメスの体型ですが、一番左(手前)はオスです。
こんなオスがゴロゴロいるのを見た時は衝撃でした。



ホシガメにチップを挿れた話は珍しくないものの、モエギハコガメに関しては聞いたことがありません。
メンタル面への影響を心配していたのですが、

翌日から全頭が完食していました。



正直、なんらかの変化は生じるかなと思っていたのですが、今のところはホシガメ・モエギハコガメともに違和感なく過ごしているようです。

さて、次は登録の手続きです。
面倒な作業ではありますが、マイクロチップを挿れた以上は前に進むしかありません。




生後9ヶ月

セイロンホシガメの孵化から9ヶ月が経ちました。

現在の体重は145gです。

写真の通り、各甲板に隆起が見受けられます。
滑らかな甲羅に育つよう、思い当たる環境を実践したものの、一筋縄ではいかないことを再認識しました。
たまたまツルツルに育った経験があったりすると、逆に惑わされるんですよね。


さて、そんなことより・・・
情けないことに、今になってソフトシェルを発症させてしまいました。
個体に触れる機会が少ないことで気付くのが遅れてしまいましたが、それでも症状が現れて2週間は経っていないと思います。

一般的には紫外線やカルシウムの不足が原因とされる疾患ですので、キレイに育てることを考え過ぎて、本来必要なものが疎かになっていたのかもしれません。
ただ、先天的な要因であることも考えられますので、早く完治させて安心したいと思っています。
まずは育成環境の大幅な改善を行い、注意深い観察を続けなくてはなりません。


幸い、食欲は全く衰えておらず、飼い主の不安を拭うほどの食べっぷりです。

山盛りの野菜・野草を完食し、便の状態も良好なので、健康な個体にしか見えません。。。

過去にソフトシェルのナミビアヒョウモンガメを育てた経験がありますが、成長に伴って無理が生じてくる様子を見るのは飼い主としても辛いものでした。

次回は良い報告を書けるよう、お世話を頑張ります。



大きくなあれ

オスのセイロンホシガメに成長線が見えてきました。

もうMAXサイズのつもりだったので、更に大きくなるというのは驚きです。


こちらは一番大きなメス

先々月に3kgを越え、私が使っている計量器では測定不能になりました。


憧れの大型種は飼えませんが、ホシガメのビッグカップルであれば大歓迎です。



生後6ヶ月

セイロンホシガメが孵化して半年が経ちました。

現在の体重は約100g。
四肢が太く、どこか大型種の雰囲気を感じます。



大きな目と黒っぽい顔つきも特徴的です。

なかなか馴れてくれず、自家産のベビーとは思えないほど飼い主を警戒し続けています。
シャイな個体はメスに多いようですが、そういうレベルでは無いような・・・
まあ、単なる個体差なのかもしれませんが。



独特のフォルムを維持しようと気遣っているものの、

かなりの食欲に苦戦しています。。。
栄養価の高いメニューで育てていれば、軽く150gは越えているかと。



そろそろ繁殖を視野に入れたい季節ですが、なかなか親個体を登録する気になれず、今年は交尾をさせていません。
当面は変化を避け、平穏な飼育生活を続けるつもりです。

といいつつ、最近またビルマホシガメやヒョウモンガメを飼いたいなあと感じています。
ビルマホシガメは予算的なハードルが高いので、やはりヒョウモンガメでしょうか。
ちょっと気になってる個体がいるんですが、やはり増やすのは現実的じゃないだろうなあ・・・



2019年を省みる

2019年も残り僅かとなりましたので、印象的なことを記しておきます。


・サイテス会議

今回は議題となった動植物の殆どが承認されたことに驚きました。
しっかりと考察や議論が行われた結果であれば良いのですが、ある種の同調圧力のようなものが存在していたのかなと想像してしまいます。
開催地と時期の変更が会議を形式的なものにさせてしまったのでしょうか。

とはいえ、インドホシガメが1類になったことについては反論の余地がありません。
最初から死なせるつもりで飼う人なんていないのでしょうが、それでも大量に消費されてきた現実を見れば飼育に不向きであることは明らかです。
私自身、大好きな種に対して保護どころか消費に加担しているという矛盾を抱きながら飼い続けてきました。
もしも亀の飼育を趣味にしていなければ、間違いなく今の自分のような人間を軽蔑していたでしょう。

法律が変わっても飼育自体は可能ですし、登録さえ済ませれば販売や譲渡まで出来てしまうのは非常にありがたいことです。
ただ、所有を容認されることは密猟・密輸を助長することに繋がるでしょうから、野生個体の保全という観点では中途半端なルールとも受け取れます。
趣味人としてはマイクロチップに対する不満がある一方で、もはやそういう次元の話ではないということも認識しなくてはなりません。

ついでに、今回の決定に際して「昇格」や「格上げ」といった表現を多く目にしましたが、深刻な問題に対してポジティブな言葉を用いることに大きな違和感を覚えました。
まあ、希少性という付加価値を得たことで、商品としては「昇格」を果たしたのかもしれませんが・・・




・セイロンホシガメ

最も興奮したニュースはセイロンホシガメの入荷です。

これまでのセイロンホシガメはサイズが大きいこと以外に差異を見出せないという印象が強く、はっきりと違いを感じたのは2012年に入ってきた少数のみでした。

それが、今までに見たことのない形状の個体が集団で入ってきたわけですから、これはもう新たなロカリティと捉えて良いのではないでしょうか。
実物を見た時の衝撃は非常に大きかったです。


1月に迎え、3月頃に頻繁な交尾行動が見られた後、6月に産卵

抱卵には気付けたものの、産んでくれる環境が分からずに苦労をかけました。



9月末に孵化

これは日本へ来る前の体内時計によるものでしょうから、飼育下での繁殖とは言えません。



3ヶ月が経過した現在、20gから50gになりました。

甲羅の高さが特徴的で、私の知るインドホシガメの孵化仔とは明らかに異なります。

大きくなることで知られるセイロンホシガメですが、メス親はもちろん、オス親も1kg超の大型個体ですので、どんな育ち方をするのか非常に興味深いです。


まだまだ探りながらの飼育ですが、従来のインドホシガメでは感じたことのないクセがあり、間違った判断をしないように気を付けなくてはなりません。




・この趣味の継続について

相変わらず飼ってみたい種は沢山ありますが、興味のある種と本当に好きな種は違うのでしょうから、あまり冒険はせずに続けていくつもりです。

亀の飼育を始めて以来、日々のお世話は楽しみであり、癒しでもあったのですが、激務となった2019年の終盤は重荷に感じてしまう時がありました。
これが歳のせいなのか心身の疲れによるものなのかは分かりませんが、この先も同様の感情になり得ることを肝に銘じておかなくてはなりません。

それと、最近になって個体の状態を理解することの大切さに気付くことが出来ました。
便利な世の中において、外の世界にばかり情報を求めがちですが、自然と隔離された環境で飼う以上は個体を観察して考えることが重要なのかなと。
おそらく、長期飼育を実現している人は、それが出来ているということなのだと思います。



最後に、、、
今年も一年間ありがとうございました。
書くことがないのが悩みですが、来年もボチボチ更新していければと思います。
それでは、良いお年をお迎えください。