ホシガメの恩人

長かった冬も終わり、リクガメ飼育に適した季節になってきました!

気候のせいか、カメ達のテンションも上がりっぱなしでございます。
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9回裏、勝利を目前に応援ベンチから走り出そうとする高校球児のような二匹(ヌー&ミツオ)




さて、成長街道まっしぐらのポンタさん。
いよいよ甲長が20センチの大台間近となりました。
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あんなに小さかったのに、いつのまにか片手で持てなくなってます。。。


2008年のお迎え時から3年近くも成長しなかったポンタ…..。
2011年の6月頃から突如成長を開始し、以後の快進撃は何度も書いてきた通りなのですが、、、

実を言いますと、ポンタの変化には大きな理由があったのです。。。



思い返せば2010年の秋、、、。
当時は「もうこのまま大きくならないんじゃないか…」と、痩せ細ったポンタを為す術もなく見守る切ない日々だったのですが、とある達人との出会いが私のホシガメ人生を変えました。

その人はOさんといい、私にとってまさに「ホシガメの恩人」です。

Oさんは独学と地道な飼育でホシガメの繁殖に成功されていて、 一匹のホシガメに大苦戦していた当時の私には雲の上のような存在でした。(今でもそうですが)

ホシガメ飼育に限りなく無知だった私は、ポンタの現状を説明し、自分自身が抱いている疑問や葛藤をOさんに投げかけました。
するとOさんは、見ず知らずの私に御自身が得たホシガメ飼育に関する様々なノウハウを教えて下さったのです!

飼育書しか頼れる情報源が無かった当時の私にとって、Oさんのお話は新鮮である反面、信じ難くもあったのですが、「現状のままでは、ポンタにはもう先が無いかも・・・」という思いから、試せるものはなんでもやってみようという結論に至りました。

その日からポンタを取り巻く環境は大きく変わり、私の情熱にも火が着いたというわけです。
そして、少しずつポンタの調子が上がり、その後の成長へと繋がっていきました。

Oさんとの出会いがなければ、現在のポンタはもちろん、私がホシガメに魅了されることもなかったと思います。
(Oさんは私が持っている飼育本や飼育雑誌に載っている人でして、私はその記事を穴のあくほど読んでいたのですが、恥ずかしながら最近になってその事実を知りました。。。汗)



と、非常に長い前置きとなりましたが、先日そんなOさんのお宅に訪問させて頂きました!

電話などでは度々アドバイスを頂いていたのですが、いよいよ我が家でもホシガメの繁殖を考える時期が近づいてきましたので、実際の飼育環境を見させて頂くとともに、そのノウハウを盗みに行くのが目的だったのです。。。(笑)

ちなみに私は爬虫類や熱帯魚の雑誌などでやっている「お宅拝見」的な記事が大好きでして、色々な人の飼育スタイルを見るとワクワクするのですが、 今回は自分が実際に伺うということで嬉しさのあまり前夜は眠れませんでした。(小学生かっ!)


当日、最寄りの駅から電話をすると、優しいOさんが迎えに来て下さいました。
ご本人を載せたいのですが、非常にシャイな方なのでミツオ画伯の似顔絵にて。
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注)全く似てません。

・・・Oさん、すいません。。。



車に乗り込み、私がマシンガントークをしていると、あっという間に到着しました。

ご自宅前でパシャリ!
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一帯は大自然に囲まれており、リクガメ飼育に最適と思える環境です。


お庭には立派なホルスさんがいました。
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私が見てきたホルスでは間違いなく最大で、物凄い迫力です!

ちなみにこのホルスは通年屋外飼育とのことですが、冬眠用の設備は特に設けておらず、勝手に地面を掘り起こして冬眠をしているそうです。
これぞまさに野良亀状態!日本の野山で生きていけますね。。。



そして、待望のホシガメルームに入ると、本に載っていた通りの飼育設備がありました!

興奮気味にケージに近づくと、、、

元気一杯の孵化仔ちゃん
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立派なメス親
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上記とは別のメス親とオス親
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孵化間近と思われる卵たち
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だいぶ汚れてますが、クモノスもいました。
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ずっしりと重く、状態の良さがうかがえます。

カメ達の甲羅が揃って激しく汚れているところに親近感を覚えたりして・・・(爆)



飼育環境をたっぷりと堪能した後は、リビングにて写真などを拝見させていただきました。
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私のずさんな管理体制とは異なり、「ちゃんとしてる!」感が素敵です。。。


その後は明るくて楽しい奥様を交えてのカメ談義だったのですが、幸せすぎて時間があっという間に・・・。
本当に至福の時間を過ごさせていただき、Oさんご夫妻には感謝の気持ちで一杯でございます。。。
そんな素敵なOさんですが、実は超アナログな人でして、残念なことにブログもHPも一切やっていません。。。(メールすら微妙…笑)
でも、そんなマイペースな生き方がちょっとリクガメと重なって見えたりして、なんだか温かい気持ちになりました。。。

きっとOさんのように人知れずリクガメを愛し、独自の飼育スタイルで成功している人って多いんじゃないかと思います。

もっともっと勉強して、いつか私も人の役に立てる飼育者になりたいなあ・・・・・

Oさん、本当にありがとうございました!!!(私とポンタより)


10 thoughts on “ホシガメの恩人

  1. がびお

    ポンタちゃんの快進撃の陰に、そんな出会いがあったんですね。。。

    Oさんのところなカメたち、土を纏った姿が、
    健康的で、活き活きとして見えますね~
    まさに理想的な、リクガメ王国ですっヽ(゚◇゚ )ノ
    でも、ここに至るまで、ほとんど情報がない中で、
    数々のご苦労、試行錯誤があったことでしょうね・・・
    爬虫類の世界では、多くの先駆者が居られるのでしょうが、
    そのような方々との出会い、お話は貴重な体験ですね!!
    私も、少しでも多くの先駆者とお会いしたいですっ

    ミツオさん、繁殖に向けての準備が進んでいるようで、
    今後の展開、楽しみにしてますっ(^◇^)

    返信
  2. ミツオ

    >がびおさん

    Oさん宅のカメさん達は本当にイキイキとしている印象でした。
    試行錯誤のものとに作られた微妙な設定がもたらす結果だと思うのですが、一度見に行ったくらいでは到底盗めるノウハウではありません。。。(笑)

    おっしゃる通り、情報が少ない時代に繁殖まで成功されたことは並々ならぬご苦労があったことと思われます。
    先駆者の方の努力と執念には、本当に頭が下がります。。。

    がびおさんのところも繁殖に成功されていますので、私にとっては大先輩の一人です!
    まだ先になるとは思いますが、その時が来たら是非ご相談に乗って下さい!!

    返信
  3. ろろ

    なんだかとても心温まるお話であったと共に
    少し考えさせられる内容でした。

    実は最近「便利さって何だろう」ってずっと考えているのですが
    やっぱりアナログでしかできない事ってあるように思えます。
    情報過多にならない事で、細かい事に注意を向けて
    一つ一つのものをしっかりと見つめられるからこそ
    こういう素敵な飼育環境を作り出せるのかもしれませんね。

    綺麗な環境で飼う方が見た目も綺麗で楽かもしれませんが
    ドロだらけの姿を見ると、いっそう生き生きして見えますね。
    Oさんご夫妻もカメたちも、きっと凄く幸せな日々を送っていることでしょう。

    返信
  4. ほり子

    日本でリクガメを飼っている人は星の数ほどいても(いません)
    この環境をリクガメ達に与えられる人って限られた方ですね。
    こういう所で育てられている亀が選ばれた子達なのかなあと思うと
    自分の飼育環境のトホホさを思い知らされます。
    私がホルスを愛でているので、野生のホルスちゃんに目がいきました。
    この子、脱走しないんですか?w
    脱走しなくても、今回みたいに目につくのって難しくありません??
    これが本来の姿なんだなあと、我が家の艶々を喜んでいる場合じゃないって思いました。
    週末は何ヶ月ぶりに外に出したいです。

    イラストのOさん、優しそうですね~。
    ミツオ画伯の心の目でみた部分も入っているのでしょうから
    どんな人と也かがわかります^^

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  5. ミツオ

    >ろろさん

    便利になってくれた反面、アナログ的な面を軽視しがちな世の中ですよね。
    Oさんの飼育スタイルは大自然に向き合った末に辿り着けるものであり、インターネットや飼育書を読んだだけでは伝わらないことが沢山あるということを思い知らされました。

    高性能なツールに囲まれると、つい自分が優れた人間であるかのような勘違いを起こしがちですが、アナログな暮らしでは通用しませんものね(笑)

    泥だらけのリクガメからは超アナログなオーラが出まくっていて、とっても癒されました!

    返信
  6. ミツオ

    >ほり子さん

    Oさん宅のカメさんたちはとっても幸せそうでした!
    軍曹さんもほり子さんに大切にされていて、違った意味で幸せだと思います。

    たしかにOさん宅のホルスは、その気になれば脱走出来そうですよね。。。
    でも、何年も同じ環境でやってきて平気なのですから、逃げる気がないのでしょうか(笑)
    もしかすると何らかの対策をされているのかもしれません。

    ほり子さんにイラストの件を言われると、恥ずかし過ぎて言葉がございません・・・・・。

    返信
  7. ケイティママ

    素晴らしい大自然とアナログかぁ~(溜め息)。

    インドホシの飼育に関し、目から鱗というのか、驚愕の仰天飼育方法、
    ここではとても書けないようなことがたくさんあります(滝汗)。
     
    今は情報過多になりすぎて、飼育当初の手探りや探究心を忘れていると
    痛感しました。 限られた情報の中での試行錯誤、自己満足にすぎ
    ない暴走した飼育など、いろいろと思い出し、本当に考えさせられ
    ました。 

    いつも思うのは、本当に亀が好きな人は、私のような人工繁殖は
    しないだろうなぁ~。 

    大地と太陽光、風・・・、リクガメには必要ですが、今 私ができる
    飼育環境を改善するしかありません。 

    返信
  8. ミツオ

    >ケイティママさん

    カメ飼いさんの集いなどに参加させていただくと、とても公表できないような飼育情報が飛び交っていたりして私も驚くことが多いです。

    そういう意味ではケイティママさんは誰もが知る先駆者様ですから、そのご苦労は計り知れないものがあったのでしょうね。。。。
    いったいどれだけの飼育者さんがケイティママさんに救われてきたことでしょう・・・。

    本当に亀が好きな人…。
    きっと私は「亀が好き」ではなくて「亀を飼うのが好き」なんだと思います。
    でも、ケイティママさんのようなブリーダーさんのお陰で野生の個体が守られていくことを思えば、自家繁殖をされている人も「本当に亀が好きな人」とも言えるのかもしれません。。。

    返信
  9. zeroko

    ポンタちゃん でかい!
    3年も止まってから育ち始めたとはとても思えないほどの成長っぷりですね
    まるでそれまで内側に貯め込んでいたような…

    ポンタちゃんの成長の秘密にはそんなステキな方との出会いがあったんですね
    まさに恩人というしかないですね
    泥んこまみれのカメさんたちはとっても元気そう♪
    うちもケージに土を一部導入したのですが…モリモリ食べちゃう…
    うーむ、カメ飼育は難しいですね

    返信
  10. ミツオ

    >zerokoさん

    ポンタの成長ぶりは、まさに内側に貯め込んでいたかのようです。。。
    みるみる大きくなるので、私もなかなか慣れなくて・・・(笑)

    Oさんとの出会いには本当に感謝しています。
    ホシガメの素晴らしさを沢山教えていただきました!

    土を食べるのは正常な行動のようですが、 やっぱり飼い主としては心配ですよね。。。

    返信

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