ふりだし

この春、大切なインドホシガメのメス親達を亡くしました。
それぞれ原因の分からない症状に悩まされ、病院はもちろん、私自身も救いたい一心で手を尽くしたのですが叶いませんでした。
本来であれば詳しい経緯を紹介するべきなのでしょうが、現時点でそのエネルギーはありませんので、いつか機会があれば書かせて頂こうと思います。

これは4月半ば、生前に撮影した最後の写真です。この時点で既に1匹は亡くなっており、万策尽きた私は、すがる思いで近所の公園に連れ出しました。
日光浴の影響か、自力で野草を食べ始めたことが嬉しくて、これが回復の第一歩になればと強く願ったものでした。

 

好きが高じて自分なりに探究してきたインドホシガメですが、手元にはオス個体と孵化仔たちのみとなり、繁殖の道が閉ざされてしまいました。
もちろん、新たにアダルトのメス個体を迎えれば継続は望めるのでしょうが、さすがに今回ばかりはショックが大きく、とてもそんな気にはなれません。

ぼんやりと今後について考えたりもするのですが、ホシガメの飼育及び繁殖から手を引く良い機会だと思う日もあったり、今まで続けてきたのだからやめてしまうのは勿体無いと思う日もあったりと、なかなか結論を出せぬままにいます。
ただ、これまでの飼育経験で身に付いたことがあるのかと自問したところで、特に答えられることは浮かびません。
強いて言えば、飼うほどに自分の無知さに気付かされていったということくらいです。
私は常々、ベテランの飼育者さんに限って飼育論を語ることに謙虚な傾向があると思っていたのですが、これはそういうことなのかもしれません。
私のような経験の浅い人間ほど、理屈を並べて誤った飼育論を確立し、結果的に失敗するのでしょう。

なんとなくではありますが、ホシガメに関しては手元の孵化仔たちを育成することに専念し、その仔たちが大きくなった時に改めて繁殖に挑もうかなと思っています。

 

最後に、、、
こんなことになってしまったのは、私が飼育種を増やし過ぎてしまったことに一因があるのは間違いありません。
現に、まだブログには紹介すらしていない種がいくつもありますし、中には立ち上げに年単位で力を注ぎ続けている個体も存在します。
無論、私など比較にならない程の個体数を調子良く維持し続けている人も多々いらっしゃいますから、こんなのは言い訳に過ぎないのかもしれませんが。

どちらにしても、飼育個体を手放すことで数を減らすという選択だけは避けたいので、せめて増やさないように努力をしようと思います。
まあ、ショップの入荷情報ばかりに意識が行っている現状では、飼育者としての成長は望めないのかもしれません。。。

 

 


8 thoughts on “ふりだし

  1. アンビの爺

    おはようございます。

    そんな大変なことがあったとは知らずにこの前コメント浮かれて入れてしまいました。
    私も以前多くのホシガメ達を落として来ました。
    結果、5年間位ですが、飼育を避けていました。
    しかし、2012年の静岡でかわいいチビホシを見てもう一回飼育しようと
    思い現在に至っています。
    ミツオさんのプログに何度も助けられ、共感し、感動し今があると思います。
    どうかこれからもホシガメ飼育を続けて頂きたいと思います。
    纏まりのないコメントでスミマセン

    返信
    1. ミツオ 投稿作成者

      >アンビの爺さん

      いえいえ、アンビの爺さんの前向きなコメントにいつも救われてきましたし、ブログを書くことの糧にもなっていました。

      今までに沢山の失敗をしてきましたが、今回ばかりは少し参ってしまいました。。。
      おそらく今もホシガメが大好きなのだと思いますが、しばらくは充電期間かなと思っています(^^)

      返信
  2. がびお

    このところの記事の更新が気になっていたのですが、
    それ程までにキツイ状況だったんですね・・・
    言葉が見つかりませんが、残念です、、、

    ミツオブリードのインドホシたちに会えないのは寂しいですが、
    今いる孵化仔たちが健康に、立派に成長して、
    何年か後に、ミツオブリードの孫かめたちに会えることを
    願っております。。。

    返信
    1. ミツオ 投稿作成者

      >がびおさん

      こんなことになってしまって、本当にお恥ずかしい限りです。
      しばらくは投げ遣りになってしまったのですが、きちんと頭を切り替えて孵化仔の育成に励みます。

      がびおさんのことは本当に尊敬しております!

      返信
  3. 浪漫人

    そうでしたか……それは残念でしたね…
    残念とゆう言葉しか思い当たらないですが……
    個人的にリクガメの長期飼育は簡単の様で難しいと思ってます。特にホシガメは…ですかね。
    ウチも以前は他に色々飼ってましたが今は観察や世話が手薄にならないようリクガメだけにしました。少し前にもアメハコを薦められて始めてみましたが何となく続きませんで…やっぱり自分はリクガメのようです。
    辛い時期でしょうが今後も踏まえて見つめ直す機会でもありますね。ゆっくり乗り越えていきましょう。

    返信
    1. ミツオ 投稿作成者

      >浪漫人さん

      本当に残念ではありますが、こうなったのは理由があるわけで、自身を見直すべき貴重な機会として捉えております。

      リクガメに専念されたとは潔いですね!
      私は逆に、リクガメから離れたい衝動に駆られております(^_^;)

      そうですね、ゆっくりと軌道修正をしていこうと思います。

      返信
  4. わきんなますた~

    こんにちは
    お察しします…拝読した僕が呆然としましたから、さぞかしショックだったと思います…
    最近つくづくリクガメ飼育の難しさを感じています
    ミツオさんからは沢山教えてもらっているのに、こういうときになにかお役に立てたら…と思うのですが、非力で済みません
    どうぞ気を取り直して、またご一緒させてくださいね!

    返信
    1. ミツオ 投稿作成者

      >わきんなますた〜さん

      お気遣いありがとうございます。
      当初はショックで凹みましたが、お陰様で冷静になりつつあります。

      わきんなさんは私などとは比較にならないほどの御経験をお持ちですから、この先もどんどん道を切り拓いて行かれることと思います。
      アカアシマスターとしての御活躍、陰ながら応援させて頂きます!

      返信

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