新年のウダウダ

あけましておめでとうございます!

本当は年末に振り返りを書いておきたかったのですが、風邪でダウンしているうちに2019年が来てしまいました。
どちらにしても一年の節目なので、いま頭の中にあるものを記しておこうと思います。


1.飼育について

生まれたのが最近のことのように思える甥っ子も、今春から中学生になります。
この甥っ子、小さな頃から生き物が大好きなのに、自分では飼育しないスタイルを一貫してきました。
その理由は「生き物の死を見るのが辛いから」だそうです。
これを聞いた当時は「男の子なのに繊細だなあ」と残念な気持ちになったのですが、最近になって甥っ子の考えが理解できるようになりました。
まあ、私の場合は失敗し過ぎて懲りただけなのでしょうが、以前に比べて臆病になったのは間違いありません。

また、一昨年から飼育数を減らし始めたことで、個体の状態が良くなっているのを実感しました。
数が増えると基本的なお世話で手一杯になりがちですが、個々の状態を観察し、細かなケアができることに充実感を得られています。
正直、まだ今の数でも多いとは感じますが、あんまり減らし過ぎると新たな種を始めたくなる危険性がありますしね。。。
誘惑の多い趣味なので、自分に合った飼育スタイルを認識するのって意外に難しいんじゃないかと思います。

そんなわけで、2018年は例年に比べてお迎えが大幅に減りました。



2.背景について

毎年、なんらかの種が入手難となり、高値更新合戦が展開されています。
どう捉えるかは様々でしょうが、渦中の個体がCBであれば色々な意味での平和が保たれます。
その一方、ワイルドばかりが出回る種に対してCB化を目指すことの是非について、悶々と考えてしまうことがあります。

私自身「長期飼育および繁殖技術の確立」という建前のもと、誰に頼まれたわけでもないことに奮闘しています。
しかし、現実的には飼育技術の向上が野生個体の絶滅に歯止めをかけることにはならないでしょうし、国内では少子高齢化によって愛好家そのものが絶滅に向かうとすれば、ノウハウを残す意義すら薄いのかもしれません。

さらに、どれだけCBが流通しようが、やはりWCに惹かれてしまうのは私だけではないはずです。
インドホシガメの流通が減少し、国内外からのCB個体が今まで以上に注目を浴びる最中、それでもヨルダンからの入荷には胸が躍りました。
善し悪しはともかく、今後も需要さえあれば様々な生き物が流通され続けることでしょう。

近年はイベントの乱発などでメジャーになり過ぎたため、この世界のグレーな部分がマスキングされてしまった気がします。
時代と言われればそれまでですが、やはり本来はアンダーグラウンドな趣味であり、そこから出たことで歪みが生じているのかもしれません。



3.2019年について

なんだかネガティブなことばかりを書き連ねてしまいましたが、決してカメ熱が下がったわけではありません。

・周囲に流されず、自分のペースを維持する。
今まで通り、陰気で面倒臭くて飼育困難な種が好きなことに変わりはありません。
とにかく近道を避け、できるだけ失敗の少ない飼育を心掛けようと思います。

・ビルマホシガメが飼いたい
サイテス1に上がったタイミングで諦めていたのですが、なぜか最近になって飼いたい気持ちが強くなりました。
といっても、価格やスペースの問題で実現は難しいでしょうけど。
いちおう気持ちの記録として書きました。




4.新メンバー

前半に書いたことは何だったんだという話になりますが、2018年は12月になってからトントン拍子にお迎えをしてしまいましたので、その個体を載せておきます。

インドホシガメ

もはやピンポンサイズのホシガメを迎えることなどないだろうと思っていました。
ネットで入荷情報を見た時も他人事だったのですが、どうしてもスルーできない個体を発見してしまい・・・(^_^;)
派手な色と派手な多甲は育てるのが厄介そうですが、余裕のある今なら妥協のない環境が用意できると思い切りました。
お迎え時は24gでしたが、現在は36g。
期待以上の快食快便により、僅か一ヶ月足らずで1.5倍に増えました。
このまま何事もなく育ってくれると良いのですが、油断できないのがインドホシガメです。。。


クロハラモエギハコガメ(メス)

まだ迎えて一週間しか経ってません。
ずっと想いを寄せていた個体ですので、このお迎えは予定内と言って良いと思います。
見ての通りのシャイガールですが、一発目の給餌をなんなく完食したので大丈夫かと。
私が買うまで売れなかったことに感謝しています。



カンボジアモエギハコガメ(オス)

前述のクロハラと同時に迎えました。
かねてからカンボジアのオスを探していたので、これも予定内ということで。
この個体は警戒心をどこかに置いてきたようで、人を見ると寄ってきます。
まだまだ小さいので、大切に育てようと思います。

以上、なんの変哲も無いチョイスでした!(^_^;)




5.締めの言葉

昨今はSNSなどで簡潔にまとめる人が多い中、私のようにダラダラとしたブログを書くのは時代遅れなのかもしれません。
でも、当面は自分と向き合うスタイルを維持したいので、こんな状態を続けようと思っています。

末筆ながら、本年もよろしくお願い致します!




8 thoughts on “新年のウダウダ

  1. higukyo

    あけましておめでとうございます。
    初めてコメントさせていただきます。

    ブログの内容毎回楽しみに読ませていただいております。

    飼育の苦悩や困難そして体験談、とても参考になります。
    これからも応援しておりますので、辛いこともあるかもしれませんが頑張って下さい!

    返信
    1. ミツオ 投稿作成者

      >higukyoさん

      初めまして!
      温かいコメントをありがとうございます。
      とっても嬉しいです。

      以前は失敗について包み隠さず書くことを信条としていたのですが、だんだん恥ずかしくなり、直接的な記事を避けるようになってしまいました(^_^;)
      お役に立てるような事も書けるよう頑張りますので、是非また読んでやって下さい!(^^)

      返信
  2. アンビの爺

    あけましておめでとうございます。

    ホシガメは、一昨年産みすぎたのか今年は6お卵で現在、1匹孵化しました。
    取りあえず2年連続達成できほっとしてます。

    ビルマですか!いいですね。
    私もいつか!

    今年もよろしくお願いします。

    返信
    1. ミツオ 投稿作成者

      >アンビの爺さん

      あけましておめでとうございます。

      ホシガメの2年連続孵化達成、素晴らしいですね。
      ヒョウモンガメも然りですが、飼育技術の賜物だと思います!

      ビルマホシガメ、いいですよね!
      いつか飼いたいと思いつつ、自分の年齢を考えると・・・(^_^;)

      こちらこそ、今年もよろしくお願い致します。

      返信
  3. まさやん

    ★ 明けましておめでとうございます ★
    個人で貴重な野生動物を飼うということは
    そこにどんな意義があっても、所詮、自己満足なのかもしれませんね。ミツオさんの様に貴重な(と言うより面倒な)飼育データを公開して頂けることが他の飼育者のレベルアップになってますので、また楽しみにしております。
    ビルマより長生きしてくださいね(^^)

    返信
    1. ミツオ 投稿作成者

      >まさやんさん

      あけましておめでとうございます!

      立場が変われば意見も変わるのでしょうが、私の場合は自己満足という表現がピッタリかもしれません。。。
      せめて何かの役に立つことが出来れば救われますけどね(^_^;)

      ビルマホシガメ飼いたいなあ・・・(^^)

      返信
  4. 樋口

    はじめまして、以前よりブログは拝見させて頂いてました。
    だいぶ前の記事にコメントしてすみません。
    カンボジアモエギハコガメの事ですが、まだ小さそうなのに
    雄と判るのはなぜですか?かなり大きい尻尾ですか?
    教えて頂けると有難いです。
    宜しくお願い致します。

    返信
    1. ミツオ 投稿作成者

      >樋口さん

      はじめまして!
      ブログを読んで下さっているとのこと、ありがとうございます(^^)

      カンボジアの雌雄ですが、この個体は尻尾で明らかにオスと判断できる個体でした。
      個体差はありますが、甲長12センチくらいになれば大体は区別できると思います。
      まあ、たまにアダルトでも微妙な個体がいますけど・・・(^_^;)

      返信

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