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なんびょう

オスのインドホシガメを病院に連れて行きました。
元気や食欲に変化はないのですが、皮膚病(?)のような症状が出ています。

ちょっと痛々しいですが、口の周りから首筋にかけてのウロコが剥がれ、皮膚が痛々しく露出しています。
クチバシも減ってしまい、葉野菜すら噛み切ることができません。

 

さらに、尻尾や足の裏にも及んでいます。

 

ビタミンを過剰に摂取した際の症状に似ているようですが、給餌内容で思い当たるものはありません。
また、顕微鏡で確認しても患部に細菌は見当たらないそうで、いわゆる感染症でもないようです。
今の所、はっきりした原因も治療法も見つかっていませんが、薬を投与しつつ経過を見ていくことになりました。

ちなみに、半年ほど前にレントゲンと血液検査を行なっているのですが、その時の診察では今回の兆候はありませんでした。

 

実は、この春に亡くしたメス親の片方が全く同じ症状でした。
ちょうど一年ほど前に発症し、少しずつ進行して死に至ったのです。

当初は「あれ?」と思っただけで、元気も食欲もあった為に大きな心配はしませんでした。
産卵に関して神経質な個体だったことから、抱卵のストレスでホルモンバランスが乱れ、カルシウムがきちんと吸収できなくなっているのではないかと考えたりもしました。

結局は心配で今回とは異なる病院に連れて行ったのですが、やはり理由が分からず、最後まで効果的な治療を行うことができませんでした。

 

原因は何なのか・・・
今回はオスに発症したので、抱卵のストレス云々は誤りであることがわかりました。
感染症ではない反面、複数個体に症状が現れたということは、飼育環境に原因があると捉えなくてはなりません。

ちょっと考えて思い付くものは、

1. 直接触れるものに対するアレルギー反応
→床材、空気、浸かる水など

2. 飲食物に含まれる有害物資
→野菜・野草に付着している農薬や排気ガス、人工飼料、水道水など

3. 住環境に対する精神的ストレス
→温湿度、明るさ、匂い、騒音、同居個体など

うーん、あまりピンとくるものは浮かびません。
そもそも、何年も問題なく飼育してこられたわけですから、どうして今更?という気にもなってしまいます。
まあ、根気よく色んなことを試していくしかなさそうですね。

ただ、他のホシガメ及び他種については全く症状が見られませんので、もしかすると生まれ育った住環境や成長期の給餌内容などが関係しているのかもしれません。

いずれにしても、事態が好転するようなことがあれば追って記載しようと思います。
といっても、あまり需要の無い情報でしょうが・・・

 

私の場合、リクガメは飼育書やインターネット上では見当たらないような症状に直面することが珍しくありません。
むしろ、典型的な病状に出会うことの方が稀なようにさえ思えます。
様々な要因が重なり合うことで複合的な症状として現れるせいなのでしょうか・・・。

 

これは2016年の1月に孵化した個体です。力強い模様から、タイガーちゃんと呼んでいます。

成長速度が著しく遅かったため、そのうち衰弱して死んでしまうのではとハラハラしながら見守っていたのですが、ひと月くらい前からメキメキと成長が始まりました。

ベビーの立ち上げや成長を促す手法は色々と存在するものの、それでも育ってくれない個体っていると思います。
こんな風になかなか成長しないという症状も、治療できない病気の一つなのかもしれません。