ナミビアヒョウモン」タグアーカイブ

ヌー、その後

ナミビアヒョウモンガメのヌーが入院して二週間が過ぎました。
かなり深刻な肺炎であるとのことでしたが、ヌーは体力がありますし、入院の前日まで食欲もありましたので、元気に帰宅してくれるものと勝手に思い込んでいました。
また、治療には最低でも二週間が必要だと言われており、その間は何の連絡もありませんでしたので、順調に回復してくれているのだろうと期待もしていたのですが・・・

先生によりますと、肺炎に関しては凄まじい回復力で、ほぼ完治したと言える状態だそうです。
ただ、腎不全を併発しており、血液検査の数値が大幅に悪化しているとのこと。
入院時の検査でも腎臓の数値は良くなかったのですが、これは肺炎による脱水の影響で、肺炎が治ることで改善されるとの認識でした。
ところが、肺炎とは全く別に腎不全を患っていたようで、ヌーは肺が綺麗になったにもかかわらず衰弱を続けています。

ご存知の方も多いと思いますが、腎不全には有効な治療法がありません。
病院で出来ることは注射による栄養補給のみで、あとは個体の体力・生命力に委ねつつBUNの数値が下がってくれるのを待つしかないのです。

先生から「このまま入院を続けますか?」と問われ、私は答えに詰まりました。
ヌーにとっての最善は何なのか、それは先生にも私にも分かりません。
悩んだ結果、入院して以降は一度も食べていないとのことでしたので、このまま病院に置いておくのは「延命」に過ぎないのではと思い、家に連れて帰ってきました。

見知らぬ所で注射を打たれる毎日では、ヌーだって生き続ける気力を失ってしまうでしょう。
ありきたりな発想かもしれませんが、小さな頃から過ごしてきた環境に連れてくれば良い変化が現れるかもしれません。

 

以前、別のナミビアヒョウモンガメが腎不全になったことがありました。
先生からは非常に深刻な状況であると告げられ、自宅に連れ帰って看病を続けました。
その後、ガリガリに痩せ細り、自力では移動ができない程にまで衰弱しましたが、奇跡的に少しずつ持ち直し、半年がかりで回復に至りました。
途中、何度も「もうダメかも・・・」と思わずにはいられない姿となりましたが、今ではその事が信じられないくらい元気に暴れ回っています。
むしろ、食欲が凄すぎて、餌の確保が私のストレスに・・・(苦笑)

なので、ヌーだって回復する可能性は充分にあると思います。
その時の経験を活かし、自分なりの作戦も立てました。
悲観的なことは考えず、今は自分に出来る精一杯を尽くします。