ミズガメ」カテゴリーアーカイブ

2023年を省みる

あまりブログを更新できませんでしたが、2023年を振り返っておきます。

最も大きな出来事は、3月から5月にかけてモエギハコガメを3頭も死なせてしまったことです。
いずれも十年来の飼育個体であり、存在していることが当たり前になっていたので、非常に悲しい思いをしました。

最終的な診断は腎不全でしたが、どうして罹患したのかは分かりません。
獣医師さんによると冬場のクーリングが原因ではないかとのことですが、この数年はあまり冷やさずに越冬させていたので、私は違うと思っています。
何年も同じサイクルで飼育してきた個体が同時期にバタバタと死んでしまうのは偶然ではなさそうですが、一つだけ思い当たる原因は屋外飼育による夏場の暑さです。
今年は特に異常な暑さでしたが、昨年までの猛暑も生体には負荷が大きかったでしょうから、体力のない個体から弱ってしまったのかなと。
本来棲息すべき気候とは異なる環境で長年飼育されてきたわけですから、少しずつ悪化していたということなのかもしれません。
ずっと調子良く飼えていると思い込んでいた自分が恥ずかしいです。

そして、もう一つの大きな出来事は、庭で飼育している亀たちがドブネズミに襲われてしまったことです。
特にカンボジアモエギは両腕を激しく食いちぎられ、かなりの重傷でした。
出血も酷くて死んでしまうかもしれないという状況でしたが、ひと月以上の拒食の後に少しずつ食べ始め、なんとか回復に至りました。
既に3頭も死なせた後でしたので、命が助かっただけでも本当に良かったのですが、この事で全ての亀を屋外飼育から撤退することに。
その後に金網の蓋を付けたブルコンを用意してアメハコとドロガメのみを庭へ戻しました。
今さらですが、2021年の10月にガルフ同士がケンカをしたと思っていた怪我もドブネズミの仕業に間違いないでしょう。
亀たちに謝らないといけません。

いずれにしても、屋外飼育が大幅に制限されてしまったことで、私の亀飼育は方向転換を強いられることになりました。
これまで庭で飼育してきた個体達が室内のケージで過ごす様子を見るのは非常に辛く、なんとかしてあげたいのですが、もともとギリギリのスペースまで使用していましたので、飼育数を減らさない限り改善は難しそうです。。。


と言いつつ、、、
今年も色々と欲しい生体に悩まされました。
特に我慢したのはシロアゴヤマガメとモリセオレガメです。
この両種は私の好みにピッタリですので、いつかは飼ってみたいと常に思ってきました。
ただ、現在飼っている種や個体を理解できていない現状で難しそうな種を増やすことに抵抗もあり、なんとか思い留まりました。

今は、新たに迎えたセマルハコガメのベビー達を育てることを楽しんでいます。
それと、夏にユカタンハコガメの2022CBを迎えました。
ブリーダーさんの話ではオスの可能性がありそうなので、期待しつつ育てようと思います。


繁殖については、親個体すら満足に飼育できていない状態ですので、あまり積極的に考えることができません。
ただ、事情があってセイロンホシガメを雌雄同居させたことは大きな変化かなと思っています。

また、今年はトウブドロガメが孵ったのですが、ただ飼っているだけで殖えたという印象が強く、生命力の強さに驚きました。

日頃から手の掛かる種ばかりを好んで飼育している自分は、成体を販売する際に用いられる「即戦力」という表現に嫌悪感を抱いてきたのですが、少し理解できたような気がしました。


こうして今年一年を振り返ってみると、辛かったことの方が目立ちますが、あくまでも趣味としての亀飼育ですので、充分に楽しませてもらえたと思っています。

来年は、どんな年になるのでしょうか。。。
爬虫類イベントを取り巻く環境や異常気象等、心配事は尽きませんが、前向きに続けていきたいと思います!
それでは、良いお年をお迎えください!!



2022年を省みる

年の瀬になりましたので、2022年の亀飼育を振り返っておきます。

昨今は大好きな亀が次々とサイテスの該当種となり、お金儲けに利用される側面ばかりが目立つようになりました。
皮肉なことに、絶滅危惧種へ指定されるのを機に飼育を始める人って多いのではないでしょうか。
そもそも爬虫類を飼っている時点で珍しい生き物を好む傾向にあるのでしょうから、入手が困難となれば食指が動くのは当然です。
もちろん私も例外ではありません。

しかしその一方で、希少種の飼育風景をブログで取り上げることに抵抗を感じるようにもなりました。
絶滅に瀕した種を飼うことが大きな醍醐味なのに、それを嬉々として公言することが何となく憚られるのです。
本心ではモエギハコガメやホシガメ、ドロガメ等に関することを延々と書き連ねたいものの、後ろめたい思いが邪魔をしてブログを更新する気になれませんでした。

そういう意味において、気軽に利用できるインスタグラムは重宝しています。
たまに個体の写真を撮ってはコメントも書かずに載せておくことで、“承認欲求”が満たされ、“生体と飼い主の生存報告”にもなり、“後々への記録を残す”こともできてしまいます。
しばらくは現在のスタイルが続きそうですが、ブログを閉鎖するつもりはありませんので、ウダウダと書き綴りたくなった時に利用しようかなと思っています。

堅苦しい内容となってしまいましたが、今回の観点から見てもCB個体を中心に盛り上がっているアメハコは素晴らしい存在です!
一時期は不自然な色柄の個体を見かけると気になったものですが、日本で殖やされた個体が現地に放されることはないでしょうから、もう美しさだけを求める方向に進めば良いのではないかとさえ感じています。
できれば今年もトウブハコガメのベビーを迎えたかったのですが、なんとなくタイミングを失って手持ち無沙汰の年末となりました。。。

そんな感じの2022年でしたが、写真が一枚もないのは寂しいのでミシシッピドロガメの登場です。

色々書いちゃったのでCB個体を載せました(笑)
そうそう、手荒れがヒドいので、今年から水仕事の際はゴム手袋をしています。
こうして少しずつ老いていくんでしょうね(汗)


それでは皆さん、良いお年をお迎え下さい!




春の訪れ

庭の桑が芽吹いてきました。

毎年のことながら、これを見るのは嬉しいものです。



ぼちぼち冬眠明けの時期ですが、心配なのは昨年から陽射しの少ない場所に移動したベトナムミナミイシガメです。

2月初頭の寒波では凍ったりも・・・

この場所、夏場は暑くなり過ぎなくて良いのですが、当然ながら春と秋には気温が上がってくれません。


手遅れにならぬよう、今年は毎朝欠かさずに観察していたのですが、一匹は2月の中旬にプカプカと浮遊していることが多くなったので、念のため陽当たりの良いエリアへ移動。

そして、もう一個体もこの週末に移動しました。

2016年の春にベビーサイズで迎えて4年、スローペースではありますが、着実に成長しています。




ちなみに、どうやら両方ともオスのようです。

さんざん話題にしてきたオスメス問題ですが、ペアというのは幻想だったようで・・・
いずれ余裕が出来たら同じ系統のメスを探したいなと思います。



警戒心が強くてなかなか顔を撮らせてもらえないのですが、日光浴中の二匹を盗撮してみました。

手前ミソではありますが、ウチの個体は顔・頭の色彩が本当に美しいと自惚れています。





屋外の水棲種

5月下旬から屋外飼育を始めたニホンイシガメたち

すんなり外の環境に馴染み、逞しく育っています。


現在、屋外で飼育している水棲種はベトナムミナミイシガメとニホンイシガメを2匹ずつなんですが、それぞれを個別飼育していることもあり、成長に伴って飼育容器が狭くなってきました。


そこで、もうみんな一緒に飼ってしまおうと、特大のトロ舟を導入。

共同生活となる代わりに広めのスペースを提供しようというわけです。



炎天下でフラフラになりながらも無事に設置完了。

2〜3年くらいはコレで大丈夫そうかな。。。
ちなみに写真の陸地は仮のもので、ちゃんと広い陸地を設置しています。


新たな環境にして早々、亀たちは嬉しそうに泳ぎまわり、日光浴をしています。
警戒心の強かったベトナムミナミイシガメも、水深が増したせいなのか躊躇なく食べるようになりました。
飼い易い亀って本当に良いですね。見ていてひたすらに楽しいです(^^)
しかし、こうなってくると新たに水棲種を迎えたくなって困ります。ブランディングとかキボシヌマガメとかいいなあ・・・

ニホンイシガメの大きい方

外に出してから、発色が一層キレイになりました。



ベトナムミナミイシガメ

頭の色・模様が本当に美しい血統だと思います。


ちなみに、恒例の雌雄は・・・

どうでしょう??(←まだ諦めてません!)




余談ですが、最近は双眼鏡で庭の亀たちを観察するのが休日の楽しみです。

ぶーこさんが学生時代に購入した古い双眼鏡ですが、それでも充分によく見えます。

亀に警戒されることなく様子を確認できるのが楽しくてたまりません。
ただ、リビングから双眼鏡で外を観察する中年男の姿は、ご近所さんに見られたら誤解されてしまうかも・・・(^_^;)




なかなか

昨秋に衝動買いしたニホンイシガメ達

無加温飼育だった冬を越え、ようやく食欲が出てきました。

迎えた時以来の体重測定をしてみたら、41gと24g。
最初は二匹とも8gくらいでしたので、さりげなく冬の間も成長していたようです。



大きい方

飼い主の願望フィルター越しに見ると、なかなかキレイだと思います。



小さい方

こちらもなかなかの・・・(^^)

そして、それぞれの成長差を考えると、これはもしやペアになるのでは???
ベトナムミナミイシガメの時と同様、ポジティブな思考です(^^)

ニホンイシガメって、日本固有種のわりに馴染みが薄いんですよね。。。
都心の郊外で生まれ育った私には、むしろクサガメやミドリガメの方が身近に感じるくらい(^_^;)

来月あたりから屋外飼育かなと思っています。