インドホシ/エロンガータ」カテゴリーアーカイブ

経過

以前、なんびょうというタイトルでインドホシガメの皮膚病について書きましたが、その後の経過を記しておきます。

当時は症状が悪化していく一方かと心配していたものの、抗アレルギー剤の使用と食事療法の継続によって進行を止めることができました。 ふた月ほどで薬の使用を中止したのですが、以後も悪化は防げていると思います。
というより、飼い主的には回復を実感できているのですが、この写真では伝わらないですね。
少なくとも同じ症状で命を落としたメスとは明らかに異なる経過が見られます。
最近は快食快便続きで、体重も全盛期の数値に戻りつつありますから、やはり調子が良いのではないでしょうか。
それなりの時間を要するとは思いますが、いずれ完治した姿を紹介できれば嬉しいです。

 

 

ついでというわけではありませんが、孵化仔たちも元気に育っています。現時点では全てメスかなと思います。
美しさよりも成長させることを優先させた為に甲羅がボコついてますが、今は順調に育ってくれているだけで充分です。

オスはお気に入りの個体を数匹ストックしていますので、この血統を繋ぐ意味でもメスになってくれることを願っています。
ちなみに、ベビー時に成長スイッチが入らなくて苦労するホシガメは大抵がメスですので、願いが叶うかもしれません。

 

 

2017年のイベント納め

週末は東レプに行ってきました。

と言っても、両日ともに仕事だったので短時間しか滞在できず、楽しみにしていた仲間内の忘年会も欠席してしまったのですが・・・(T ^ T)

個人的にはナミビアヒョウモン、インプレッサ、マルギナータに惹かれました。
久々のオプストヒラセはメスがいれば欲しかったのですが、なぜか今回は希少なオスばかり。。。
そして、入荷が絶望的な上にCB化が皆無に等しい現状を思えば、オオアタマガメは破格だなと感じました。

 

昨年の今頃に書いた東レプ関連の記事にはホシガメが沢山売られていたとありますが、今年はあまり見かけませんでした。
どんな種でも入荷の波ってありますから、あの時に買って良かったなと思います。

ということで、迎えて一年が経った2匹成長はスローですが、元気にしています。
食べてることと大きくなることが必ずしもリンクしないのがリクガメの難しいところですが、ヤキモキしながら試行錯誤を繰り返すのも醍醐味の一つかと。

 

ちょっと話が脱線しましたが、2017年のイベントも無事に見納めとなりました。
毎度のことながら、沢山の生体を見て回ることが出来るイベントは楽しいなと思います!

え、今回のお迎えですか?
もちろんアレですよアレ!!
そのうち紹介します(^^)

 

 

 

早いもので、もう9月ですね。

今年は春先から孵化仔たちが次々と逝ってしまう事態に陥り、さらには親個体まで亡くしました。
一時期は投げ遣りになってしまったものの、我が家の孵化仔を迎えて下さった方々からの飼育相談や成長報告には本当に元気付けられました。
「こんなに大きくなりました!」なんて写真が届けば穴のあくほど見入ってしまいますし、「元気一杯に過ごしています!」なんて書いてあると言葉にならない安堵感に包まれます。
どの個体も非常に美しく育てられていて、本当に愛情深い方々に迎えて頂けたんだなあと毎度感謝しております。

 

これは、今シーズンの孵化仔で僅かながら生き延びてくれている中の一匹です。昨シーズンのタイガーちゃんに続いて、フラワーちゃんと呼んでいます。

 

 

一方、自家繁殖個体ではありませんが、昨年12月の東レプで見つけた個体育つほどに色変っぽさが増し、どんな大人になるのか興味津々です。

 

現在、手元のホシガメは10匹程度。
お気に入りの個体達を大切に育て、いつかまた繁殖ができたら嬉しいなと思っています。
何年先になるのかは分かりませんが、現実的な目標として日々精進しなくてはなりません。

 

少しずつではありますが、ホシガメ熱が再燃してきました。

 

 

なんびょう

オスのインドホシガメを病院に連れて行きました。
元気や食欲に変化はないのですが、皮膚病(?)のような症状が出ています。

ちょっと痛々しいですが、口の周りから首筋にかけてのウロコが剥がれ、皮膚が痛々しく露出しています。
クチバシも減ってしまい、葉野菜すら噛み切ることができません。

 

さらに、尻尾や足の裏にも及んでいます。

 

ビタミンを過剰に摂取した際の症状に似ているようですが、給餌内容で思い当たるものはありません。
また、顕微鏡で確認しても患部に細菌は見当たらないそうで、いわゆる感染症でもないようです。
今の所、はっきりした原因も治療法も見つかっていませんが、薬を投与しつつ経過を見ていくことになりました。

ちなみに、半年ほど前にレントゲンと血液検査を行なっているのですが、その時の診察では今回の兆候はありませんでした。

 

実は、この春に亡くしたメス親の片方が全く同じ症状でした。
ちょうど一年ほど前に発症し、少しずつ進行して死に至ったのです。

当初は「あれ?」と思っただけで、元気も食欲もあった為に大きな心配はしませんでした。
産卵に関して神経質な個体だったことから、抱卵のストレスでホルモンバランスが乱れ、カルシウムがきちんと吸収できなくなっているのではないかと考えたりもしました。

結局は心配で今回とは異なる病院に連れて行ったのですが、やはり理由が分からず、最後まで効果的な治療を行うことができませんでした。

 

原因は何なのか・・・
今回はオスに発症したので、抱卵のストレス云々は誤りであることがわかりました。
感染症ではない反面、複数個体に症状が現れたということは、飼育環境に原因があると捉えなくてはなりません。

ちょっと考えて思い付くものは、

1. 直接触れるものに対するアレルギー反応
→床材、空気、浸かる水など

2. 飲食物に含まれる有害物資
→野菜・野草に付着している農薬や排気ガス、人工飼料、水道水など

3. 住環境に対する精神的ストレス
→温湿度、明るさ、匂い、騒音、同居個体など

うーん、あまりピンとくるものは浮かびません。
そもそも、何年も問題なく飼育してこられたわけですから、どうして今更?という気にもなってしまいます。
まあ、根気よく色んなことを試していくしかなさそうですね。

ただ、他のホシガメ及び他種については全く症状が見られませんので、もしかすると生まれ育った住環境や成長期の給餌内容などが関係しているのかもしれません。

いずれにしても、事態が好転するようなことがあれば追って記載しようと思います。
といっても、あまり需要の無い情報でしょうが・・・

 

私の場合、リクガメは飼育書やインターネット上では見当たらないような症状に直面することが珍しくありません。
むしろ、典型的な病状に出会うことの方が稀なようにさえ思えます。
様々な要因が重なり合うことで複合的な症状として現れるせいなのでしょうか・・・。

 

これは2016年の1月に孵化した個体です。力強い模様から、タイガーちゃんと呼んでいます。

成長速度が著しく遅かったため、そのうち衰弱して死んでしまうのではとハラハラしながら見守っていたのですが、ひと月くらい前からメキメキと成長が始まりました。

ベビーの立ち上げや成長を促す手法は色々と存在するものの、それでも育ってくれない個体っていると思います。
こんな風になかなか成長しないという症状も、治療できない病気の一つなのかもしれません。

 

 

ふりだし

この春、大切なインドホシガメのメス親達を亡くしました。
それぞれ原因の分からない症状に悩まされ、病院はもちろん、私自身も救いたい一心で手を尽くしたのですが叶いませんでした。
本来であれば詳しい経緯を紹介するべきなのでしょうが、現時点でそのエネルギーはありませんので、いつか機会があれば書かせて頂こうと思います。

これは4月半ば、生前に撮影した最後の写真です。この時点で既に1匹は亡くなっており、万策尽きた私は、すがる思いで近所の公園に連れ出しました。
日光浴の影響か、自力で野草を食べ始めたことが嬉しくて、これが回復の第一歩になればと強く願ったものでした。

 

好きが高じて自分なりに探究してきたインドホシガメですが、手元にはオス個体と孵化仔たちのみとなり、繁殖の道が閉ざされてしまいました。
もちろん、新たにアダルトのメス個体を迎えれば継続は望めるのでしょうが、さすがに今回ばかりはショックが大きく、とてもそんな気にはなれません。

ぼんやりと今後について考えたりもするのですが、ホシガメの飼育及び繁殖から手を引く良い機会だと思う日もあったり、今まで続けてきたのだからやめてしまうのは勿体無いと思う日もあったりと、なかなか結論を出せぬままにいます。
ただ、これまでの飼育経験で身に付いたことがあるのかと自問したところで、特に答えられることは浮かびません。
強いて言えば、飼うほどに自分の無知さに気付かされていったということくらいです。
私は常々、ベテランの飼育者さんに限って飼育論を語ることに謙虚な傾向があると思っていたのですが、これはそういうことなのかもしれません。
私のような経験の浅い人間ほど、理屈を並べて誤った飼育論を確立し、結果的に失敗するのでしょう。

なんとなくではありますが、ホシガメに関しては手元の孵化仔たちを育成することに専念し、その仔たちが大きくなった時に改めて繁殖に挑もうかなと思っています。

 

最後に、、、
こんなことになってしまったのは、私が飼育種を増やし過ぎてしまったことに一因があるのは間違いありません。
現に、まだブログには紹介すらしていない種がいくつもありますし、中には立ち上げに年単位で力を注ぎ続けている個体も存在します。
無論、私など比較にならない程の個体数を調子良く維持し続けている人も多々いらっしゃいますから、こんなのは言い訳に過ぎないのかもしれませんが。

どちらにしても、飼育個体を手放すことで数を減らすという選択だけは避けたいので、せめて増やさないように努力をしようと思います。
まあ、ショップの入荷情報ばかりに意識が行っている現状では、飼育者としての成長は望めないのかもしれません。。。