カメ全般」カテゴリーアーカイブ

最近、こんな本を読みました。飼育という観点からではありませんが、動物の本質について深く掘り下げられており、個体の立ち上げや長期飼育の足掛かりを得られたような気がします。
特に、気難しい亀が好きな人には興味深い内容ばかりだと思いますので、気になる方は是非読んでみて下さい。

 
 

いい季節になりました。
気難しい亀達もイキイキとしています。ワイルド個体って外が好きですよね。
温度や湿度よりも大切なモノがあるのでしょうか。。。

 

 

大興奮

円山動物園の本田直也さん、爬虫類飼育者にとっては有名人ですよね。
御覧になられた方も多いとは思いますが、NHKにて放送されていた特集番組が面白かったので紹介しておきます。

目撃!にっぽん「滅びゆく命のバトン~札幌・円山動物園 本田直也~」

 
動物園のバックヤードからプライベートの様子まで、生き物の飼育・繁殖に捧げる情熱が伝わってきました。
なかでも、ヒラタヤマガメの繁殖に挑むシーンでは立派な個体が沢山登場して興奮が最高潮に!
ヒラタヤマガメやヒラセガメの交尾シーンがテレビで見られるなんて夢のようで、もうクラクラきちゃいました。。。

今からでもオンデマンドで観られるようですので、興味のある方は是非!

 

 

2017年を省みる

カメ飼育における2017年は、良いことよりも良くないことのほうが圧倒的に多い年でした。
ブログで紹介したもの以外にも沢山の悪いニュースがあり、もう本当に落ち込んでばかりの日々だったように思います。

こんな時に出来ることなんて限られていますが、苦境を大きな転機と捉え、かなり大胆に飼育種を減らす決断をしました。
正直、思い切り過ぎたことを後になって悔やんでいる部分もあるのですが、きっとこれで良かったのでしょう。
今までは色んな意味で外側にばかり気を取られていましたので、これからは内側に目を向け、ひっそりと探究していきたいと考えています。
 

負け惜しみのようですが、物事が上手く行かない時こそが成長期だと思いますので、今年は大きな前進を手に入れたと言えるのかもしれません。
2017年が飛躍のきっかけとなれるよう、気持ちを新たに頑張っていくつもりです。

 

締めの写真はこのお方!ナミビアヒョウモンガメのミツオくんです(^^)

 
 
本年はさんざんな内容ばかりのブログとなってしまいましたが、ご覧下さった皆様に心より御礼申し上げます。
それでは、良いお年をお迎え下さい!

 

 

2016年を省みる

2016年が残り数日となりました。
印象深い出来事を振り返り、今後の方針を整理しておこうと思います。
 
 
・新たな種を迎えた。
春から新たな種の飼育に挑戦した結果、それを生かすことに全神経を投じ続けるハメに・・・。
寝ても覚めても立ち上げのことで頭が一杯、既存個体の管理はおろか、仕事にさえも少なからず影響を及ぼしたと思います。
ちなみに、迎えてから半年以上が過ぎた現在も低空飛行が続いておりますので、ブログでのお披露目は当分できそうにありません。
本当に消耗の激しい一年となってしまいました。
 
 
 
・別れ①
マルギナータの五右衛門が4月に逝きました。
過去の記事にて成長不良の甲羅が内臓を圧迫している旨を書きましたが、その後も少しずつ悪化を続けていたようです。

診断を下されてからの三年間は労わりつつ接したものの、既に改善の手立ては無く、それでも愛くるしい五右衛門に申し訳ないとばかり感じていました。

考えてみれば、外見が明らかに歪なのだから、体の内側にも悪影響を及ぼしているのは当然のことです。
それまでの私は、甲羅がキレイに育っていなくとも健康ならばそれで良いと思っていたのですが、甲羅の内外は表裏一体であり、ナチュラルな甲羅の育成を促すことこそが健康に育てることに他ならないとの考えに改まりました。
飼い主に求められるのは愛情だけではないということ、これは五右衛門が遺してくれた教訓です。

オスの成体は袴を着ているようなフレアが魅力のマルギナータリクガメ。個人的に、ワイルド個体の格好良さは地中海リクガメ随一だと思っています。
近い将来、もう一度マルギナータのベビーを美しく育てることにトライしたいと考えています。
 
 
 
・別れ②
9月にナミビアヒョウモンのヌーが旅立ちました。
ナミビアヒョウモンガメの繁殖を最終目標に掲げている私にとって、唯一のメスを亡くしたことはカメ飼育の根底を揺るがす出来事でした。
この現実をどう受け止めるのか、いまだに結論は出ていませんが、最終的なサイズを考えると安易に増員できる種ではありませんので、しばらくは冷却期間を置くべきかと思われます。
正直、何匹でも飼いたい種ではありますが・・・。

先の五右衛門といいヌーといい、思い出が多い個体ほど思い入れも強く、いつまでもメソメソと引き摺ってしまいます。
同時に、リクガメは本当に素晴らしいペットだなあと強く感じる一年でもありました。
 
 
 
・インドホシガメ
運良く沢山の孵化仔に恵まれ、昨年に続いてとんぶり市への出店を果たすことが出来ました。
迎えて下さった方々からの反響が嬉しい反面、少し過大評価されてしまった感も否めません。
もっともっと自分自身を高めていかなくてはとの緊張感を抱いています。

市場の動きを見ると、インドホシガメを消費する時代は過去のものとなり、大切なペットとして渾身の一匹を迎える人が圧倒的に多くなったように思えます。
これは非常に良いことですので、私にも一石を投じることが出来るよう、今後は更に質を重視した孵化仔の育成に励んでいくつもりです。
当面は親個体の健康に重点を置きつつ、長期的な視野での底上げを図ろうと企んでおります。
 
 
 
・飼育種の縮小
2016年は飼育個体の見直しをする人がやたらと目立ったように思います。
その理由は様々でしょうが、自分の好みや飼育スタイルが確立されてきた人が多いということも一因ではないでしょうか。
かくいう私もアメハコからの撤退を始めとし、数種類のカメを手放しました。
それなりに遠回りをしましたが、なんとなく自己の方針が定まってきたように思えます。

亀のように長寿な生き物は、大きな括りで時間の流れを捉えているのでしょうから、長く付き合うことでしか得ることのできない知見が多々あるものと予想されます。
従って、厳選した個体にじっくりと向き合うスタイルは、多くの飼育者にとっての自然な着地点と言えるのかもしれません。
 
 
 
・繁殖計画
オプストヒラセガメ、カンボジアモエギハコガメ、トゲヤマガメの三種が、ようやく繁殖を目指せる状態になってきました。
どれも容易には叶わぬ種ばかりですが、だからこそ夢があって良いかなと思っています。
インドホシガメに関しては根本的な見直しから始めたいので、繁殖はボチボチというところでしょうか。
 
 
以上、あっという間のようで、やはり今年も色々な出来事がありました。
末筆ながら、関わって下さった皆様に心より御礼申し上げます。

それでは、良いお年をお迎え下さい!
 
 
 

2015年を省みる

今年も残り僅かとなりましたので、印象深かったことを書き連ねておこうと思います。

 
・リクガメグレースが無くなってしまった。
あのお店のリクガメは、いつ行ってもイキイキとしていました。
入荷してもトリートメント期間が済むまでは販売しないというスタンスも素敵でした。
私がコソコソと亀たちを見ていると、いつも優しく話し掛けてくれた店長さん、とても素敵な方でした。
まさに、“オンリーワン”なショップでしたので、とても寂しいです。

 

・大切なホシガメを3匹も亡くしてしまった。
亀友さんから譲り受けたオスを6月に、大切に育ててきたポンタを9月に、愛嬌たっぷりのプーキーを11月に死なせてしまいました。
今までも亀を亡くした経験は多々ありますが、長期飼育をしてきた個体を立て続けにということは初めてです。
ポンタに関しては、命懸けで遺した有精卵すら孵すことが出来ず、言葉にならない無力感を味わいました。

 

・ホシガメの繁殖が実現した。
春から夏にかけて、昨年11月に産卵された3つの卵が孵りました。
これについては寛大な諸先輩方のアドバイスがあってのことですが、念願の孵化仔達を授かることができたのは非常に嬉しい出来事でした。
そして、今年は合計25個の卵がとれました。
ただ、最初の3個はポンタのもので、すべて有精卵であったにもかかわらず私の無知により孵すことができず。。。
その後は失敗から学んだことを活かし、なんとか高い孵化率を維持できています。
まだまだ課題が山積みですので、少しずつでも前進できるように勉強していくつもりです。

 

・とんぶり市に初出店
とんぶり市に初めて行ったのは第一回の2009年でした。
その時は出店している人々が別世界の存在に思えていましたので、繁殖個体を販売する側に立ったことは感慨深い出来事でした。
最も強く感じたのは、自分が繁殖させた個体を直接販売できる場があることへの感謝です。
ぶりくら・とんぶりは多くのブリーダー様にとって亀飼育の大きな糧となっていると思います。
クリーパー等の専門誌もそうですが、趣味を続ける上での精神的な後ろ盾が存在することに、改めて有り難みを感じました。

 

・飼育種の迷走
かねてから飼育頭数を抑えなければ全てが中途半端なものになってしまうと危惧していましたが、今年も新たなメンバーを増やしてしまいました。
その一つはトゲヤマガメです。
昨年末にペアを迎えたことで情熱に火がついてしまい、今年に入ってからも数匹・・・(苦笑)

さらに、長年我慢していたアメハコに関しても魅力的なミツユビのメスを見つけてしまい、お迎えする羽目に。
じつは、最近も素敵なオスを迎えてしまいました。
20151229-0112月の初旬に来たばかりなのですが、すぐに冬眠に入ってしまったので、まだ10分程度しか見ていません。
とあるブリーダーさんの元で大切に育てられてきた個体でして、淡い色合いと無紋の甲羅に惹かれました。
個人的に、トウブは派手な個体が好きなのですが、ミツユビには地味さを求めてしまいます。。。

情けない話ですが、既存の個体を上手く飼えていないストレスが新規のお迎えに繋がっているように思えますので、今後は地に足の着いた飼育が出来るよう、気を引き締めなくてはなりません。
とはいえ、まだ気になっている種はいるのですが・・・(汗)

あ、クロハラモエギのオスを譲って頂けたのは本当に嬉しい出来事でした。
ずっと欲しいと思っていた反面、もう実現するチャンスは無いであろうと諦めかけていましたので、これは良い意味での増員と言えます。

 

以上が2015年の主だった思い出ですが、いざ書き始めると次々に浮かんでキリがありません。
あっという間のようで、やはり色々な事があった一年だったのでしょう。

末筆ながら、私と関わって下さった全ての方々へ御礼申し上げます。
来年もマイペースながら頑張って参りますので、仲良くして頂ければ幸いです。

それでは、皆さま良いお年をお迎え下さい。