五右衛門の診察

マルギナータの五右衛門くん
20130420-05
5cmほどのベビーでお迎えして4年半、ダメな飼育者にもめげずにスクスクと育ってくれました。


リクガメ初心者の私が他の個体にさんざん苦労をしている中、一度も体調を崩すことなく大きくなることで希望を与えてくれた一頭です。


お迎えして一年が経った頃の五右衛門
20130420-01
タンポポの葉が大好きでした。


現在は、
20130420-03
タンポポの花に夢中です(笑)





そんな五右衛門に、昨年あたりから微かな異変を感じていました。
いや、ご飯も食べるし排泄もするし、私を見ると物欲しげに近寄ってくるという日常の風景は何も変わっていないのですが、「なんとなく・・・」というレベルの違和感です。

そして、最近では食べる量が期待ほどではなくなり、本来の大きさに届く前に成長が鈍っている点、動く速度が以前に比べてスローになったように思える点が気になっていました。

当初は季節的なものかもしれないと思っていたのですが、春になっても改善されず、思い切って病院に連れて行くことを決意。

平日の午後に予約が取れたので、私は仕事を抜け出して御茶ノ水へ直行。家から五右衛門を連れて来てくれたぶーこと合流し、先生に診察をして頂きました。




結果から申しますと、五右衛門は甲羅の成長不良により内蔵が圧迫されている状態でした。
縁甲板はきちんと成長しているのですが、椎甲板と肋甲板の成長が止まっているせいで、大きくなろうとする臓器が甲羅に押さえられてしまっているということなのです。

つまり、五右衛門は胃が圧迫されていることで少量しか食べることができず、肺が圧迫されていることによって激しく動くことが出来なかったのです。

五右衛門のレントゲン写真
20130420-06
上部の黒い箇所が肺なのですが、本来はもっと左右に大きく広がっていなくてはなりません。
さらに、必要以上に厚すぎる腹甲が、下からも内臓を圧迫していることがわかります。

この症状、飼育下で育ったマルギナータに多いそうなのですが、はっきりとした原因は分からないとのことでした。
(管理の不備によるものであることは言うまでもありませんが)

治療の術が無いうえ、今後の成長具合によっては更に深刻な状況になることも考えられます。

いつもは大変ありがたく感じる的確な診断が、今回ばかりは非常に辛いものでした。。。

できることなら内側から甲羅を削って楽にさせてあげたい気持ちですが、そんなことできるはずもなく・・・



寸詰まりな体型に分厚い腹甲、、、五右衛門の育ち方が正常でないことは10センチに満たない頃から気になっていました。
ただ、こんなに深刻な事態を迎えるということを予測できていなかった自分が情けなく、後悔と反省が跡を絶ちません。



相変わらず愛想を振りまいてくれる五右衛門。
20130420-04
20130420-02
この顔に、どれだけ癒されてきたことか・・・

ぶーこには「五右衛門だって一生懸命に生きてるんだから、アンタも元気だしなよ」と言われてしまいました…



この先の五右衛門がどうなっていくのか、私にも全くわかりません。
ただ、今後の成長次第では正常な状態に戻っていく可能性もゼロではないと思いますし、その希望は捨てません。

いずれにしても、大切な我が家のカメンバーとして、これからも精一杯お世話をしていきます!