モエギとかヒラセとか、諸々・・・

何度か書いてきたモエギさんですが、数日前に死んでしまいました。

脱水からの改善、そして強制給餌という流れでしっかりと眼を開けて歩き回るまでになり、回復の手応えを感じていました。
このまま餌付いて元気になってくれると信じていただけに、とても残念でなりません。
また、私なりに手は尽くしたものの、飼育経験が豊富な飼い主の元に行っていれば無事に立ち上がったのではないかという思いが拭えず、本当に申し訳ない気持ちにもなります。

じつは、衰弱したモエギを強制給餌に踏み切って失敗するのは今回が二度目です。
二匹とも尋常でない軽さでしたが、今の自分にはこのような個体を立ち上げることは出来ないと悟りました。

更に書くと、我が家には人工フードだろうがお構いなしに食べまくる程まで立ち上がったモエギ達もいまして、その図太さ・人懐っこさを見ていると同種のカメということが信じられません。
インドホシ同様、飼育難易度が高いようで実はそうでもないような不思議なカメだと思います。


さて、モエギが死んでしまったから言うわけではありませんが、8月のレプショーに行った本当の目的はオスのヒラセガメを迎えることでした。
(ヒラセガメについて書かれている飼育書やブログは極端に少なく、棲息地が近くて似たような境遇であるモエギハコガメの飼育方法を参考にしようと調べているうちにモエギに魅了されてしまいました。。。)

なぜオスのヒラセガメなのかを書き始めると非常に長くなりますので、その話は後日とさせていただきまして、、、私はレプショーにて前述のモエギと共にオスのヒラセガメ(オプスト)を連れて帰りました。

輸入直後のWC個体は立ち上げが困難とされているため、良識ある人間であれば飼育下で立ち上がった個体を選択するのでしょうが、なぜか立ち上げ前の個体に惹かれてしまう私は変人なのでしょうか。。。
きっと、立ち上げる工程を学びたいという身の程知らずな思いが働いているのでしょう。

このヒラセガメ、初日に牛ハツに食いつき、その一週間後にワームを食べましたが、どちらも反射的な行動であり、餌付いたわけではありません。
その後は全く食べず、どんな餌にも興味を示さなくなりました。
どういうわけかこの手のカメは迎えて間もないタイミングで餌を食べた後、拒食に陥る傾向が強いように思います。
長期間に及ぶ絶食の後ですから、体内に食べ物が入ることが大きな刺激となるのでしょうか。。。

ただ、前述のモエギとは異なり、このヒラセに関しては軽いだけで状態は悪くなさそうでしたので、陸飼いにて環境に慣らすことを優先しました。

そして、拒食して一ヶ月が過ぎた頃から三日に一度の強制給餌を開始。
さらに一ヶ月近く経過した頃には明らかに肉付きも良くなり、強制給餌の際の抵抗力が強くなったため、思い切って絶食に移行。
そのまま放置して2週間が過ぎた今日、庭で採ってきたミミズやナメクジを目の前に置くと見事に食べました!(ちょっと感動)
このまま無事に餌付いてくれるとありがたいのですが・・・。

モエギもヒラセも、心配な気持ちを堪えて放置する勇気が必要なのかもしれません。
もっとも、小さな個体や衰弱した個体の場合は放置する余裕などありませんが・・・。

ずいぶんリクガメから脱線した内容となってしまいましたが、次回以降は本来のリクガメブログに戻りたいと思います!