多頭飼育とカメのストレス

長かった冬も、いよいよ終了ですね!

大ちゃんにとっても忍耐の時期だったようです。
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早く屋外で野草三昧の暮らしをさせてあげたい。。。

さて、全くどうでも良いような話ですが、私は職場において、スタッフ同士がいかにストレスなく仕事に向き合えるかを常に気にしています。

金銭を貰うという性質上、「仕事が楽しい!」という状態を実現するのはキレイゴトに近いのかもしれません。
ただ、「職場が楽しい」という環境は管理者の心掛けによって実現が可能ですし、これは多くの人にとって仕事内容よりも遙かに重要なことではないかと思います。

・・・なんか、だんだん仕事の愚痴へと発展しそうですが、そんなつもりはありません(笑)

要は、亀にもストレスがあり、いかにしてそれを察知するかが重要なのではないかという話でして、多頭飼育者である私には切実な問題だったりするのです。

ショップなどに行くと、店員さんに「あの個体とこの個体を一緒に飼えますか?」なんていう質問をしている場面を見かけますし、私も過去に尋ねた経験があります。

しかしこの質問、あくまで「亜種」という括りでの話なのか、「個体」という次元での話なのか曖昧なことが多いのではないでしょうか?
もしも後者であれば、非常に難易度の高い質問だと思います。

亀は話すことをしませんから、前述の職場のように「私、〇〇さんとは一緒に食事したくありません」みたいな意思表示がありません。

従って、実際にはストレスを抱えていても、特に争っている様子が見られなければ「相性が良い」と判断してしまうことも多いのではないかと思います。(少なくとも以前の私はそうでした)

ところが、何かのきっかけで同居の組み合わせを変更した途端、おとなしいと思っていた個体がいきなり活発になったり、成長しなかった個体に成長線が出てきたりということがよくあります。

このことはリクガメ飼育においても勿論ですが、モエギやヒラセなどの神経質な種を飼うことで一層強く実感するようになりました。
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気配に敏感な種ですから、隣のケージに気の荒い個体がいるだけでも軟便になったり小食になったりします。
人間でも、緊張すると食欲が失せたりお腹を下したりしますもんね。。。(笑)

「元気だと思っていたのに、、、死因が全くわからない」なんていう場合などは因果関係が深いように思えてなりません。

というわけで、今までは肉体的な個体差にばかり気をとられていましたが、精神的な個体差を見極めることで色々うまくいくのではないかと思う今日この頃であります。

なんだかカッコいいっぽいことを書き連ねましたが、一番ストレスを抱えているのは年度末の忙しさと多頭飼育のお世話との狭間で苦しむ私自身だったりして・・・。
いや、それに付き合っているぶーこかな。。。(汗)

ちなみに我が家のヒョウモンも、ビビリな個体ほど軟便です。
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たぶん。。。


6 thoughts on “多頭飼育とカメのストレス

  1. がびお

    確かに・・・
    争う様子もなく、互いに動いて食べていると、つい安心してしまいますが、
    表に出さなくても、ストレスを感じていることは多々ありそうですね。
    実はつい昨日、同居中だった我が家の2♀を別居にしました。
    マルギ♀の明らかな体重減少が見られたからです。
    冬場の朝、いつも先に動くのはマルギ♀、冷えに強いと思っていましたが、
    ここ2週程は、いち早く動き出して、ひとりで行ったり来たりしてるわりに、
    あまり食べていなかったようです、、、

    何も言わないかめたちのストレス(何かと言ってくる家族のストレスも)、
    見極めていくことが大切ですよね・・・
    簡単なことではないですが、なんとか頑張っていきたいところです。
    お互い、頑張りましょう!!

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  2. まさやん

    僕も調子の悪い亀を診てもらった時に獣医さんに言われた事を思い出しました、意外とストレスによって原因で調子を落とす個体が多いそうです。ミツゴロウ王国と言われるくらいの頭数ですから(^_^;)いろいろ頭を悩ます事も多いでしょうね、ブログを更新してるだけでもスゴいと思いますよ!!
    ちなみにウチのインドホシも2頭のうち1頭の成長がストップしてしまい単独飼育切替えます、あと地中海系たちも冬眠から覚め活動開始となり、そんな季節になりましたね、ではまたお邪魔します(^^)

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  3. ミツオ

    >がびおさん

    本来、カメは丈夫な生き物だと思うのですが、自然下では極端にストレスの少ない生活をしており、それ故に長寿なのではないかと思っています。
    肉体的には丈夫なはずの動物が飼育下だと弱くなってしまうのは、やはり内面的な消耗が原因なのではないかと・・・。

    だって、生まれた時から自分の甲羅を持っているなんて、究極の個人主義ではないですか!?(笑)
    いさちゃん、食欲が戻ってくれるといいですね!

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  4. ミツオ

    >まさやんさん

    個人的な意見ですが、警戒心が強い個体ほど、環境に慣れた後は積極的になるような気がしています。
    おそらく、カメは我々が考えている以上に周囲を観察し、周囲に影響されているのではないでしょうか。。。
    まあ、本来は際限なく広い場所で暮らしているわけですから、狭い空間に複数同居なんてストレスがかかるに決まってますよね・・・(笑)

    ブログは面倒なことも多いですが、色んな意味で世界が広がるのでオススメです!
    好きなことには積極的に動いた方が得だと思うので、まさやんさんも是非初めてみては???

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  5. 宮っ子

    >従って、実際にはストレスを抱えていても、特に争っている様子が見られなければ「相性が良い」と判断してしまうことも多いのではないかと思います。(少なくとも以前の私はそうでした)

    うーん、身につまされる言葉です。一見平和的に同郷してるように見えると、飼育者の都合いいように介錯してしまいがちですよね。
    単独にした途端、成長線が出たなんて… 具体例を聞かされると、無視できなくなってしまいます。今年は、もっと細かいところに気を配ってみようかなあ…

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  6. ミツオ

    >宮っ子さん

    いやいや、ずいぶん立
    派なことを書いてしまいましたが、私も失敗の繰り返しでして・・・(苦笑)
    今までは餌を食べてくれていれば安心だと思っていたのですが、排便や成長具合が芳しくない個体には引っ越しをさせることで改善が望める場合も多いと思います。
    これは繁殖にも役立てられるのではと思っていますので、引き続き学んでいくつもりです。

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