関係

我が家のアイドル、バブコックヒョウモンガメの大ちゃん。右頬にはオベントウ、左鼻には埃を付けて、もはや完全なる愛玩動物と化しております。
思えば、女の子で大ちゃんなんて気の毒ですよね。。。

よく、「亀は懐かない、慣れるだけだ」なんて言いますが、それは本当でしょうか?

たしかに、ケージ飼育の場合にはそう言えるのかもしれません。
でも、ヒョウモンガメを室内放し飼いにしている期間が長くなるにつれて、明らかに亀の方からスキンシップをしてくるようになりました。飼い主に寄ってくるのは餌を求めている時だけではなさそうです。

大ちゃんを観察していると、餌の催促時には飼い主のスリッパやズボンの裾、または床に置いてあるタオルを噛むなど、口を使ったアピールをしてきます。
その一方、お腹が満たされている時は、甲羅を擦り付けてきたり、座っている私の足によじ登ってきたりと、全身を使ったアピールをしてきます。
これが単なる遊び心なのか、はたまた発情に起因するものなのかは分かりません。
ただ、オスのナミビア達も同様なので性差は無いようです。

ケージで飼育している場合は物理的にも精神的にも距離が生じてしまい、唯一交流できるのは餌やりの時くらいだと思います。
それがリクガメであれば毎日となるでしょうが、ヤマガメやハコガメなどは餌の頻度も低いために、尚更ぎこちない関係になりがちです。
(下手に距離を詰めない方が良いことも多いと思いますので、その件はいずれ書きたいです)

反対に、同じ居住空間に毎日過ごしていれば、緊張感を持ち続ける方が難しいというもの。互いが開放的になるのは自然の成り行きと言えます。
私に限らず、その亀だけの特別な一面を知っている飼い主さんは沢山いるのではないでしょうか。

リクガメを飼い始めた当初、色んな飼育書を隅々まで読み漁りましたが、その後の飼育で当てはまらないと感じることが多々ありました。
これは決して本が間違っているという意味ではなく、環境や個体差によって様々ということなのだと思います。

お金さえあれば殆どの動物を手に入れられる世の中ですが、ペットとの信頼関係だけは地道に築いていく以外にありません。これからも良い関係でいられるよう、大切に飼っていきたいと思います。

 

 


8 thoughts on “関係

  1. わきんなますた~

    おはようございます(^^♪

    大ちゃんたちとの関係性、素敵ですね!
    リクガメはよい育成の結果の延長線上で、距離感知縮めてパーソナルスペースをシェアできるような付き合いもできるので魅力的にうつる方も多いと思います
    アカアシガメの事例ですが、海外の文献によると多頭飼育で社会性を学習しそれぞれ個体識別しながら、1集団(群れとして)協調的に暮らすという研究結果が出ているそうです
    以前はそういうことが出来るのはゾウガメだけ、といわれていましたがほかのリクガメにも、ミツオさんがおっしゃるとおり環境、よい飼育によって、いわば、よりおもしろいところが発揮される可能性が高いのではないかと思います
    僕は馴育といっていますが、寄ってきたら餌を与える、そのうち彼らから寄ってくるようになる、そうなると観察も容易、個体の状態も把握しやすいし、ただの条件反射以上の「関係」を育むことが人にもカメにもよい結果を生むと思っています
    大ちゃんのいきいきした表情をみるとよい飼育、環境、ミツオさんと奥様の愛情をたっぷり受けているのがよくわかりますし、バブコックの魅力が存分に発揮されています
    長々書いてしまいましたが、見習わせていただきウチの子もこんなふうにできるよう頑張りたいです!

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    1. ミツオ 投稿作成者

      >わきんなますた〜さん

      ご丁寧なコメントをありがとうございました!

      亀の飼育は歴史が浅く、まだまだ未知な部分が多そうですね。
      先入観で判断せず、柔軟な気持ちを持って接することで新しい関係が築けるかもしれません。

      いえいえ、我が家の雑な飼育スタイルでこうなるのなら、わきんなさん宅のアカアシさん達は更なる発見が期待できると思います。
      アカアシも何気に大型種ですから、将来が楽しみですね(^^)

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  2. BONZO

    僕はカメと人間の住むところは別世界、ととらえていて、それ故かえってミツオさんの仰られるような関係性には憧れを感じます。
    その点水棲種と部屋飼いのできる(せざるをえない?)大型のリクガメとでは全然違うんでしょうね。
    カメに感情があるか?といえば無いと思いますが、単に「餌が欲しい」というだけではないカメの行動はとても興味深いです。

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    1. ミツオ 投稿作成者

      >BONZOさん

      私も爬虫類を別世界の生き物として捉えており、その神秘性に惹かれて飼育をしております。
      ですので、今回書いたようなことは本当に予想外だったのですが、リクガメがここまで愛しい存在となりうることに新鮮な喜びを感じています。
      面白いのは、こちらから仕掛けると嫌がるクセに、知らん顔しているとイロイロやってくるんですよね(^^)
      水棲種だと、ここまでの距離感は難しいのではないかと思います。

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  3. 浪漫人

    ウチのホシガメ達も性格こそバラバラですが目の前の餌より先ずは自分の姿に寄ってきて……噛み付きますね。流石に甲長25センチ雌は怖いので遣らせませんが(笑)直ぐ甲羅に引きこもり警戒心も強かった頃が懐かしく思います。ヤモリ大型種も好きで遣ってますが徐々に習慣を覚え無駄に脅えなくなると『心を開いたね』と思い込んでます(笑)
    確かに意気込み次第で何でも飼えて(買えて)しまう世の中ですが…その魅力が『高額』だけしか感じでいない寂しい趣味にはしたくないですね。

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    1. ミツオ 投稿作成者

      >浪漫人さん

      やはり皆さん同様のご経験をされているようですね。
      もちろん、飼い主の思い込み的要素もあるのかもしれませんが、それだけでは無いと思います。

      お、ヤモリも飼われてるんですね!?
      私にとって未開の生物ですが、エダハヤモリに興味津々でして、いつかきちんと学んでみたいと思っております(^^)
      飼い主を意識してくれるようになったらカワイイでしょうね。。。

      返信
  4. アンビの爺

    ご無沙汰しております。
    家ではヒョウモンはゲージの中です。いつかはミツオさん宅の様に部屋飼いを
    目標にしています。
    一番の問題は彼らの破壊活動と底なしの食欲!
    其れに伴う家族の同意・・・・・・・・無理だな・・・・・・・

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    1. ミツオ 投稿作成者

      >アンビの爺さん

      久々のコメント、ありがとうございます!
      部屋飼いは楽しいですが、ご家族の反対には逆らえませんね。。。
      でも、広さのあるケージであれば、お世話はそちらの方が楽かもしれません。
      大型種の飼育は悩ましいことも多いですね。。。(^_^;)

      返信

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