インドホシ/エロンガータ」カテゴリーアーカイブ

父と息子

一昨年の春から謎の皮膚病?に悩まされていたオスのインドホシガメです。

その後の経過について一度だけ触れましたが、ようやく完治に近い状態になりました。


溶け落ちたかのようになっていたクチバシが、

明らかに再生されています。


ツルツルになってしまっていた足の裏も、

新たな鱗がビッシリと!


実は、抗アレルギー剤や食事療法を行ったのは最初のうちだけで、症状が進行していないことを確認できてからは通常のメニューに戻しました。
従って、完治に至った正確な理由は分からないのですが、ひとつ思い当たるのは太陽光が入る窓際にケージを移動したことです。
あくまでも想像ですが、自然の紫外線と日照サイクルが体内ホルモンに良い影響を及ぼしたのかもしれません。
それから、クチバシに関しては大胆に削ってみたことも再生を促したように感じられます。
これは受け口を治した経験からヒントを得ました。

情報が少ない為に手探りとなりがちですが、積極的な処置が有効となることも多そうです。



そして、上記オスの子であり、結石による開腹手術から半年が経過したタイガーさん。

メキメキと成長線が現れ、ふた回りくらい大きくなりました。
200g程度だった体重は310gになっています。

ただ、ずっとメスだと思っていたのが、最近になってオスであることが判明・・・(^_^;)
飼育個体のバランス的にはオスの方が有難いのですが、けっこう自信を持っていた予想が外れたことは少なからずショックでした。。。


というわけで、父と息子の2ショット!

こうして見ると、やっぱり似ています(^^)



新年のウダウダ

あけましておめでとうございます!

本当は年末に振り返りを書いておきたかったのですが、風邪でダウンしているうちに2019年が来てしまいました。
どちらにしても一年の節目なので、いま頭の中にあるものを記しておこうと思います。


1.飼育について

生まれたのが最近のことのように思える甥っ子も、今春から中学生になります。
この甥っ子、小さな頃から生き物が大好きなのに、自分では飼育しないスタイルを一貫してきました。
その理由は「生き物の死を見るのが辛いから」だそうです。
これを聞いた当時は「男の子なのに繊細だなあ」と残念な気持ちになったのですが、最近になって甥っ子の考えが理解できるようになりました。
まあ、私の場合は失敗し過ぎて懲りただけなのでしょうが、以前に比べて臆病になったのは間違いありません。

また、一昨年から飼育数を減らし始めたことで、個体の状態が良くなっているのを実感しました。
数が増えると基本的なお世話で手一杯になりがちですが、個々の状態を観察し、細かなケアができることに充実感を得られています。
正直、まだ今の数でも多いとは感じますが、あんまり減らし過ぎると新たな種を始めたくなる危険性がありますしね。。。
誘惑の多い趣味なので、自分に合った飼育スタイルを認識するのって意外に難しいんじゃないかと思います。

そんなわけで、2018年は例年に比べてお迎えが大幅に減りました。



2.背景について

毎年、なんらかの種が入手難となり、高値更新合戦が展開されています。
どう捉えるかは様々でしょうが、渦中の個体がCBであれば色々な意味での平和が保たれます。
その一方、ワイルドばかりが出回る種に対してCB化を目指すことの是非について、悶々と考えてしまうことがあります。

私自身「長期飼育および繁殖技術の確立」という建前のもと、誰に頼まれたわけでもないことに奮闘しています。
しかし、現実的には飼育技術の向上が野生個体の絶滅に歯止めをかけることにはならないでしょうし、国内では少子高齢化によって愛好家そのものが絶滅に向かうとすれば、ノウハウを残す意義すら薄いのかもしれません。

さらに、どれだけCBが流通しようが、やはりWCに惹かれてしまうのは私だけではないはずです。
インドホシガメの流通が減少し、国内外からのCB個体が今まで以上に注目を浴びる最中、それでもヨルダンからの入荷には胸が躍りました。
善し悪しはともかく、今後も需要さえあれば様々な生き物が流通され続けることでしょう。

近年はイベントの乱発などでメジャーになり過ぎたため、この世界のグレーな部分がマスキングされてしまった気がします。
時代と言われればそれまでですが、やはり本来はアンダーグラウンドな趣味であり、そこから出たことで歪みが生じているのかもしれません。



3.2019年について

なんだかネガティブなことばかりを書き連ねてしまいましたが、決してカメ熱が下がったわけではありません。

・周囲に流されず、自分のペースを維持する。
今まで通り、陰気で面倒臭くて飼育困難な種が好きなことに変わりはありません。
とにかく近道を避け、できるだけ失敗の少ない飼育を心掛けようと思います。

・ビルマホシガメが飼いたい
サイテス1に上がったタイミングで諦めていたのですが、なぜか最近になって飼いたい気持ちが強くなりました。
といっても、価格やスペースの問題で実現は難しいでしょうけど。
いちおう気持ちの記録として書きました。




4.新メンバー

前半に書いたことは何だったんだという話になりますが、2018年は12月になってからトントン拍子にお迎えをしてしまいましたので、その個体を載せておきます。

インドホシガメ

もはやピンポンサイズのホシガメを迎えることなどないだろうと思っていました。
ネットで入荷情報を見た時も他人事だったのですが、どうしてもスルーできない個体を発見してしまい・・・(^_^;)
派手な色と派手な多甲は育てるのが厄介そうですが、余裕のある今なら妥協のない環境が用意できると思い切りました。
お迎え時は24gでしたが、現在は36g。
期待以上の快食快便により、僅か一ヶ月足らずで1.5倍に増えました。
このまま何事もなく育ってくれると良いのですが、油断できないのがインドホシガメです。。。


クロハラモエギハコガメ(メス)

まだ迎えて一週間しか経ってません。
ずっと想いを寄せていた個体ですので、このお迎えは予定内と言って良いと思います。
見ての通りのシャイガールですが、一発目の給餌をなんなく完食したので大丈夫かと。
私が買うまで売れなかったことに感謝しています。



カンボジアモエギハコガメ(オス)

前述のクロハラと同時に迎えました。
かねてからカンボジアのオスを探していたので、これも予定内ということで。
この個体は警戒心をどこかに置いてきたようで、人を見ると寄ってきます。
まだまだ小さいので、大切に育てようと思います。

以上、なんの変哲も無いチョイスでした!(^_^;)




5.締めの言葉

昨今はSNSなどで簡潔にまとめる人が多い中、私のようにダラダラとしたブログを書くのは時代遅れなのかもしれません。
でも、当面は自分と向き合うスタイルを維持したいので、こんな状態を続けようと思っています。

末筆ながら、本年もよろしくお願い致します!



まさかの膀胱結石

インドホシガメのタイガーさんが、結石を持ってしまいました。

今年に入って成長が停滞したなと思っていたのですが、そのうちにだんだんと食が細くなり、水入れに浸かっている時間が増えていきました。
心配はしたものの痩せていく様子が無かったので、きっと成長の過程における食いムラの類だろうと気軽に捉えていたのです。

しかし、7月某日の朝、虚ろな目をして佇むタイガーの姿を見た途端、ふと結石で死なせてしまった2号の記憶が湧き上がります。
その何とも言えない、どんよりとした眼差しで訴えてくる感じは、当時の2号が私に送ってきたサインと全く同じものでした。
あれから5年近く、助けられなかったことを何百回悔やんだかわかりません。

 

タイガーの結石を疑った私は、すぐに近所の動物病院でレントゲン撮影をして頂きました。
この病院は犬猫専門なのですが、日頃から抱卵や結石・肺炎などが気になった際にレントゲンのみをお願いしています。

悪い予感は的中しました。胸のあたりに石らしき物体が写り込んでいます。

現在のタイガーは甲長10cm/体重220g、奇しくも当時の2号と同じサイズです。
このサイズでの開腹手術って、体力的に耐えうるのでしょうか?

 
その日の午後、私は会社を抜け出してお世話になっている先生の元へ。
状況を説明した後、詳細を把握するために再度レントゲンの撮影を行います。 横からの画像に驚きました。
ここまで大きな石を抱えていたとは・・・

位置やサイズを考慮すると骨盤付近まで下りてくることは期待できず、タイガーを救う手段は早急な開腹手術しかなさそうです。

私は迷わず手術をお願いしましたが、あいにく先生の予定が混んでおり、4日後の夜に行うことになりました。
その4日間は気の遠くなるほど長いものでした。
大きな結石を抱えていると知ってしまったせいか、タイガーが苦しそうに見えてなりません。
もしかしたら手術の時を迎える前に死んでしまうのではないかとドキドキしながら過ごしました。

 

待ち侘びた手術当日、タイガーを病院に預け、ひたすら無事を願います。
幸い開腹手術は無事に終わり、3日後に連れて帰ってきました。左は摘出した結石です。

心配なのは体重の著しい減少で、手術前が218gだったのに対して退院時は158g。
手に持った感じからも強い不安を抱かずにはいられません。
本来であれば術後一週間程度の入院が必要なのですが、慣れ親しんだ環境で自力採食をさせて体力の回復に繋げたいとの思いで早めに退院させて頂きました。

退院後は先生から授かった輸液注射に頼りつつ、自力で食べ始めてくれるのを待ちます。
あえて同居仲間のフラワーさんをそのままにしている為、ネットワークカメラにて食べているかを確認しました。

最初の二日は殆ど寝ているだけで餌に興味を示さなかったのですが、三日目に弱々しく葉物を口にすると、その後は少しずつ食欲が出てきたようです。

退院六日後

退院七日後

退院八日後

退院十日後食べる量、そして力強さも増していますので、まずはひと安心といったところでしょうか。
体重も増えてきました。

 

タイガーの結石を確認した時は本当に凹みました。
でも、今は回復に向かっていることに感謝しかありません。
私にとって非常に大切な個体ですので、このまま順調に育ってくれることを祈るばかりです。

 

余談ですが、「ホシガメが死んでしまった原因が分からない」という話を少なからず耳にします。
今回の件で、結石が死因というケースが意外に多いんじゃないかという気がしました。
結石が骨盤付近まで来ていれば様々な症状を確認できるでしょうが、そうでなければ非常に発見しづらい疾患だと思います。
実際、先生にも「よく気が付きましたね」と言われました。(心の中で「たくさん殺してますから」と答えましたが・・・)

いざ開腹手術となると大きな出費になってしまいますが、レントゲンだけであれば近所の動物病院でも気軽にお願いできますし、症状によっては排泄口から取り出せる場合もあります。
余計なお世話かもしれませんが、様子が変だなと感じた際には早めの診察をお勧めいたします。

 

 

 

試してみよう

モエギやヒラセは4月初旬から屋外飼育を始めていますが、リクガメたちは全員まだ屋内です。
例年ではゴールデンウィークあたりに外へ出してしまうのですが、今年は観察を優先させたい為になかなか決心がつきません。

そんな中、かねだいで水槽を買いました。上に乗ってるのは帰りにホームセンターで調達した木枠用の材料です。

横幅が600の水槽だと奥行は450か300になりがちなんですが、設置予定の場所に450は入らず。
かといって300だと狭いなあと思っていたら、600×350という珍しいサイズがありました。

 

ささっと木材を組んだら、必要な機材を取り付けます。

 

冬場は蓋ができるよう、上面は平らにしています。置き場所の都合で、側面からメンテナンスをすることに。

 

新たな水槽を立ち上げるのは、お迎えをしたからではありません。
単に乾燥気味な環境でホシガメの飼育をしてみたくなったのです。もちろん実験ですから、全個体ではありません。

その昔、ホシガメは乾燥した環境で飼うのが正しいとされていたようですが、今では多湿系リクガメの代表的な存在へと変化しました。
とはいえ、ずっと高温多湿なのも違和感がありますから、思うことを試してデータをとりたいというわけなんです。

 

乾燥系と言えば、3月にソウゲンカナヘビを迎えました。あまり大きくならない上に懐っこい性格で、とっても飼い易いトカゲです。
亀に比べると、全くと言っていいほど手が掛かりません(^_^;)
なんとなく2匹迎えたのですが、性別は不明です。
協調性はあるようで、仲良く過ごしています。

寒い地域に棲息している種ですので、さっそく今年から冬眠させてみるつもりです。