ミツオ式ホシガメプロジェクト~越冬編~

このタイトルでは3ヶ月ぶりの更新となってしまいました。

※前回の記事はコチラをクリック!

ということで、昨年8月にピンポンサイズでお迎えした5匹のインドホシガメたち。。。
やっぱり気になるのは全く成長してくれないと書いた虚弱個体の4号さんなのですが、なんと12月の中旬頃から成長を開始してくれました!
他の個体に比べて著しい遅れ具合だったので心配していましたが、お迎え後4ヶ月以上経ってからの成長スイッチオンです。

成長が始まった頃(12月中旬)の4号
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細い成長線がうっすらと見えています(嬉)


現在の4号はこちら↓
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お迎え時に24gだった体重は43gになりました。

個性的な瞳の色も健在です。
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幸い、視力に障害がある様子も見受けられません。



ホシガメに限った話ではありませんが、4号のように元気も食欲もあるのになかなか育ってくれないというベビーは意外に多い気がします。
『元気も食欲もある』という状態に惑わされ、つい油断をしてしまいがちなのですが、本来ベビー個体とは育つか否かに関わらず元気も食欲もあるのが普通なようで、それ自体が成長へ繋がる安心材料にはなり得ないことを過去の失敗にて思い知られました。

成長してくれない理由として、海外からの長期輸送およびショップでの不適切なストック状態等による脱水や内臓疾患が影響しているとの説があります。ただ、輸入個体でなくても同様の症状があることを考えると、先天的な要因もあるのでしょうか。。。
そもそも、飼育下のホシガメは生存率がかなり低いとされていますが、自然下で孵化した個体においても先天的な要因で大きくなれていない割合は多いんじゃないかと思えてきたりして・・・。

まあ、私のような素人がいくら考えても答えには辿り着けませんが、ホシガメには興味深い面が多いので、学者気分であれこれ妄想するというのも飼育者の楽しみの一つなのでしょうね(笑)

少々脱線しましたが、「全ての個体を死なせずに育て上げる」というのが今回の目標ですので、4号の成長は本当に嬉しい一歩でした。


ちなみに4号以外の個体は比較的順調に育ってくれています。
中でも1号と5号は特に成長が早く、昨年12月の時点で100gを越えました。
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左:1号、右:5号


2号と3号もしっかりと着実な成長を続けています。
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左:2号、右:3号

いずれにしても、半年で別カメのように大きくなったことはちょっと意外です。
これはホシガメの標準的な成長速度なのでしょうか。。。

お迎え当時の5匹
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現在の5匹
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かなり大きくなっているのはもちろんですが、それぞれの模様の変化も興味深いです。


リクガメのベビーは異変に気付いた時には既に手遅れというケースが多いため、今回は今まで以上に徹底的な管理を心掛けているのですが、それでももう少し苦労することを覚悟していました。
特にピンポンサイズのホシガメに対しては非常に繊細なイメージがあったので、この5匹の逞しさには驚いています。

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心配していた真冬でも不安な要素は見当たらず、太い四肢でしっかりと甲羅を持ち上げて力強く歩き回る姿は、弱々しさを全く感じさせません。
輸入個体のピンポンホシガメも、環境さえ整えば実は丈夫なカメなのでしょうか。。。

今日までの成長記録を記しておきます。

※お迎え時(昨年8月)  →  昨年11月  →  半年後(現在)
・1号:4.9cm/33g  → 6.7cm/71g  →  8.1cm/110g
・2号:4.5cm/25g  → 6.2cm/60g  →  7.2cm/95g
・3号:4.4cm/23g  → 6.1cm/60g  →  7.05cm/89g
・4号:4.65cm/24g → 4.7cm/28g  →  5.75cm/43g
・5号:4.5cm/24g  → 6.6cm/73g  →  8.3cm/128g
4号以外は半年で3~5倍の体重になっています。

当たり前ですが、全く同じ環境でも成長の個体差はありますね。
今後の成長カーブと性別との関係性も気になるところです。

長い文章になってしまいましたので今回は私の飼育環境については省きますが、やはり成長を促すために守るべきいくつかの条件があり、先天的に育ちにくい個体には「人為的な後押し」をする必要があるような気はしています。


ということで、現時点での結論は、
「輸入されたピンポンサイズのホシガメも意外と逞しく育つかもしれない!」
です。

どうか、このまま大きくなってくれますように・・・


18 thoughts on “ミツオ式ホシガメプロジェクト~越冬編~

  1. ろろ

    このシリーズは、大変興味深く拝見させていただいております。
    ミツオさんの情熱を感じる熱い内容ですよね。
    前回の記事で私も気になっていた4号ちゃん
    成長が見られたようで本当に安心しました。

    一般的に困難と呼ばれている個体たちを
    しっかりと、ここまで育て上げたことは
    色々な要素があるとは思いますが
    一番大きいのはミツオさんの愛情と情熱だと思います。

    「決して誰にでも出来るわけじゃない」と言ってしまうと
    ミツオさんの一番の想いを否定してしまいそうですが
    でも、逆に言えばそれだけの情熱と愛情を持って
    真剣に取り組めば誰にでも出来るということを
    しっかり証明してきている内容だと私は思います。

    どんなに小さくても一つの命。
    ”死なせずに育て上げる”ことがいかに大変か。
    そういうことを例えばカメだけでなく、全てのペットを飼う人たちに
    少しでも多く考えてもらえるようになってほしいと思いました。

    次回を楽しみにしております☆

    返信
  2. ケイティママ

    よくここまで無事に成長しましたね。 一言では賞賛し難いですが、
    注意深い観察力、飼育方法と改善など、試行錯誤があったのだと考え
    ます。 心から敬服いたします。

    私の乏しいインドホシ飼育から、瞳の色の薄い個体は育ち難いです。
    同様に色素が薄い甲羅、オレンジヘッドなどもです。 そして、
    メスの方が育ちません。 理由は不明なので、あくまでも愚見です。

    我が家は、俗にいう、美しくて、少し珍しい甲羅の色合いの仔ほど、
    かなり注意をして飼育をしています。

    インドホシは上級者の飼育方法が必要だということを、実感しており
    ます。

    今後の成長を大変楽しみにしています。

    返信
  3. zeroko

    お~~続報を待っていました!
    4号ちゃんも成長スイッチが入ったようで嬉しい限りです
    そして5カメそろった写真では本当にいろいろな模様に育っていて見入ってしまいます

    多湿系のリクガメは個人的に外観がとても好きなので挑戦したい気持ちはあるのですがやはり難しそうだなというのが勝ってしまって手を出せません
    プーキーちゃんぐらい育ってて人に懐いてるこなら平気かもしれませんが…

    ホシガメは成長個体でも体長を崩しやすかったりするようですよね
    まだまだ気が抜けないかと思いますがミツオさんの深い愛情を受けてスクスクと育ってくれることを願っています
    4号ちゃんがんばれ~

    返信
  4. kojiro

    ありゃ?Yahoo!ブログからお引越されたんですか?(笑)
    お久しぶりです!!(てか?お前誰だ!!と言う件ですね…/笑)

    みんな順調に育っているみたいですね!!特に4号ちゃんの成長は喜ばしい限りです!!(笑)

    輸入個体(特にWCは)どうなんでしょうかね?そもそも自然淘汰されるであろう先天的な個体もミソクソに入って来ているでしょうから、難しい問題かもしれませんね…!?

    ただミツオさんの言われるように人的なフォローをすれば助かる個体も数割は出てくるでしょうから、一概にWC(ヨルダン産…/笑)はダメだと言う事は低脳でナンセンスな話なんですよね。

    ただ唯一言える事は国産CB(一般飼育者産)の方が手塩にかけて育てているでしょうから、少なからずともお迎え当初の健康面では上かもしれませんね…!?

    ともあれインドホシは飼育が難しいと云うか、多少他の種よりも手がかかると言うだけで、そんなにダメな種ではないんですがね…
    大きくなれば、かなり丈夫な個体になりますからね…

    長々文で、すいません…(汗)

    返信
  5. ぱくち~

    4号さんばっちり成長線出てますね!!(*^^*)

    なんかよくよく見てみると手足の付け根のあたりの皮膚とか初生甲板なんかも普通の子より色抜けしてるような…?

    色変わり系は見た目以外にも普通の子と違う事があるようで(というかそれが外面に出ているのかも。犬とかでいうマール遺伝子的な。  カメだとアカミミの赤パステルがなかなか成長しないと聞きますね。)、普通の子より成長しにくい子も少なくないかもですね(^_^;)

    うちも色薄めな子とかはなかなか成長スイッチ入らなくてヤキモキしました(汗)

    でもスイッチ入っちゃえばあとは手を抜かなければ大丈夫だと思うので、とりあえず一安心ですね♪(^-^)v

    今後の成長も楽しみにしてます!

    返信
  6. がびお

    4号ちゃん、待ちに待ったスイッチが入ってくれましたねっ!!
    久々の続報、気になってましたが、安心しましたp(^-^)q

    5かめさんとも、見違えるように逞しく大きくなって、
    甲羅模様の変遷からも、それぞれの個性が引き立ってきています。
    ポンタちゃんを始めとして、これまでのミツオさんの経験を駆使しての
    ‘人為的な後押し’の成果なんでしょうね!!

    インドホシには手出しできそうにない私ですが・・・
    嬉しく、希望が膨らむ成果の報告、素晴らしいです\(^o^)/
    この調子で、みんな元気に大きくなってほしいですねっ

    続報、楽しみにしてます!!

    返信
  7. 珍味

    お~4号ちゃん、やっとこさスイッチが入ってきましたね^^
    皆に比べてちっちゃいですねえ、でも甲羅も綺麗な色をしていて魅力たっぷりな可愛い子だ~。
    それにしてもインドホシをベビーからの多頭飼いは私には当然無理な事ですが、壮観ですねえ♪ここまでのミツオさんの飼育もかなり神経を使ってらした事とは思いますが、今後も5カメちゃんの成長を楽しみに応援させて頂きます!皆元気に育つんだよ~^^

    返信
  8. ミツオ

    >ろろさん

    興味深く拝見とは恐縮です。。。
    情熱と言えばカッコイイのですが、私のエゴ的要素も多いのでなんとも・・・(笑)

    ベビーのインドホシは、死なせてしまった場合も「仕方がない」と思われがちですが、飼育レベルが上がることでその認識が変わっていけば嬉しいですよね。
    私もまだまだ素人ですが、少しでも役立つ飼育情報を発見できればと思います。

    4号のような個体でも死なせることなく育てられるようになれれば、いつか「リクガメ消費国」から脱することができるような気がします。

    返信
  9. ミツオ

    >ケイティママさん

    お褒めの言葉を頂き恐縮ですが、大先輩のケイティママさんからすれば私はまだまだ素人でございます。。。

    でも、以前の自分であれば4号を成長させることはできなかったと思いますので、数多くの失敗やポンタでの試行錯誤が役立っていることは間違いありません。

    やはり見た目が普通と異なる個体は育ちにくいことが多いのですね。
    ベビーの個体に関しては育たない時期を長引かせることが最も危険だと思いますので、もうヒヤヒヤでした(笑)

    特に4号のような個体の場合は突然容態が悪化することも考えられますので、引き続き注意深く見守っていきたいと思います。

    返信
  10. ミツオ

    >zerokoさん

    4号の成長は本当に嬉しかったです!
    まとまった数をお迎えすれば必ずこういう個体に遭遇するとは思っていたのですが、とにかく成長を始めてくれてひと安心しています。

    ホシガメは放射模様が特徴の一つですが、成長に伴って新しいラインが出てくるところに面白さを感じています。

    最近のプーキーは益々人懐っこさが増していまして、頭を撫でると喜んで立ち上がろうとします(笑)
    zerokoさんほど愛情深い人であれば問題なく飼育できると思いますので、ぜひお迎えを!
    あ、数年待っていただければウチで繁殖した個体を差し上げますが、、、(笑)
    って、いつ成功するのやら・・・

    返信
  11. ミツオ

    >kojiroさん

    お久しぶりです!
    kojiroさんのことはホシガメの大先輩として、しっかり覚えていますよ(笑)

    現状では4号を含む全ての個体が育ってくれているので、とりあえずホッとしています。

    国内CBはもちろんですが、WCと言われる個体であっても育つ割合を今以上に上げることはできるのではないかと思っています。
    どうしようもない個体も当然いるとは思いますが、迎え入れた時点で元気なのであれば可能性は十分あるはずですから・・・。

    おっしゃる通り、アダルト個体の丈夫さを考えれば実はそんなに弱い個体でもないような気もしますので、やはり人間が好む環境との相違が大きいことが要因なのですかね。。。

    引き続き、頑張ってお世話をしていきたいと思います。

    返信
  12. ミツオ

    >ぱくち〜さん

    先日お伝えしました通り、4号の成長線はバッチリでございます(笑)

    たしかに、個性的なのは目の色だけでなく、各パーツの色もちょっと他とは違いますね。。。
    こういう個体は成長が遅いようで心配ではありますが、少しずつでも着実に育っていって欲しいです。

    でも、色変個体のリクガメって、アダルトサイズではあんまり見かけませんよね?
    やはり遺伝子に問題があったりするのでしょうか。。。

    ちょっと心配だったりしますが、引き続き気を抜かずに頑張ります!

    返信
  13. ミツオ

    >がびおさん

    心配だった4号も、ようやく成長を開始してくれました!
    今回ばかりは失敗したくなかったので、本当に嬉しいです。

    同じホシガメでも、5匹揃えて見てみると模様が様々ですよね。
    お迎え時は見分けがつきませんでしたが、ようやく印を見なくても分かるようになりました(笑)

    ホシガメはクセが強いので、飼育本通りの飼い方では育ちにくいような気がします。
    もっともっと解明されて、誰もが気軽に可愛いサイズでお迎えできるようになるといいですね。

    今後も良い報告をできるよう頑張ります!

    返信
  14. ミツオ

    >珍味さん

    心配の4号もなんとか無事に育ってくれています。
    正直、手が掛かった分だけ他の個体よりも可愛い存在となっております(笑)

    いやいや、珍味さんもぜひインドホシの多頭飼いを始めましょう!
    なんならウチの個体をお分けしますけど・・・?

    あ、ヒョウモンのお迎えが先でしたね。。。
    ご報告、楽しみにお待ちしております!(笑)

    返信
  15. Lin71

    実は気になっていました(^^;続報拝読できて良かったです。

    この5カメさんたちがミツオさんのところへ来たのも、
    人為的な後押しを受けることになったのも、大きく考えれば地球上の縁だと
    思うのです。
    覚悟と書いて愛と読むですよ(笑)
    ホントにホントに全員元気に大きくなってほしいです。

    ホシガメはあまりお目にかかったことが無いので、半年で甲羅の模様が
    こんなにも変わるのかと少々感動。
    キレイですね~(*^^*)

    返信
  16. ざるばかあさん

    4号さん、確実に成長してますね。

    今回のブログの写真見て、私も安心しました。
    これからの成長が楽しみですね。^^

    甲羅の模様もステキです。
    クッキリしてるから、うちの娘(ホルス)と比べて羨ましい限りです。(あ、娘よごめん)

    愛情たっぷり注がれてるのが伝わってきます。

    返信
  17. ミツオ

    >Lin71さん

    気にかけていただいてありがとうございます!

    縁といわれると感慨深いです。。。
    ペットは飼い主を選べませんから、きちんと責任感を持って面倒をみないといけませんね。

    そう考えるとLin71さん宅のカメさんたちはとっても幸せですよね。
    きっとペットのリクガメとしてはそうとう恵まれた環境ではないでしょうか。

    ホシガメは甲羅模様が成長過程で変わっていくのが楽しみの一つだと思います。

    返信
  18. ミツオ

    >ざるばかあさん

    4号は成長を開始してくれて本当に安心しました。
    とにかく死なずに大きくなってさえくれればと思っています。

    ホルスは、あのシンプルな甲羅が魅力ですよね。
    線の細いホシガメとは異なり、力強いスタイルもカッコイイと思います。

    ウチは多頭飼育ですので、どうしても愛情が分散してしまいます。。。(笑)
    ざるばさんのように単独飼育をするほうが、きっとカメにとっても幸せなのでしょうね!

    返信

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